日野自動車、ダカール・ラリー2022に参戦

その他

2021年6月30日
No.21-019

日野初のレース用ハイブリッドシステムを搭載した車両を投入

 日野自動車株式会社(本社:東京都日野市、社長:小木曽聡、以下 日野)は、2022年1月2日~14日、サウジアラビアを舞台として開催されるダカール・ラリー2022に、「日野チームスガワラ(代表:菅原照仁氏、総監督:下義生)」として参戦します。1991年に日本の商用車メーカーとして初めて同ラリーに参戦し、前回大会ではクラス12連覇を達成するなど、脈々と息づくチャレンジングスピリットを胸に、31回目のダカール・ラリーに挑戦します。

 3度目のサウジアラビア開催となる2022年大会では、2020年のレースに参戦したボンネット車両(ベース車:北米専用車)に大幅な改良を施し参戦します。車両の軽量化、および日野初のレース用ハイブリッドシステムと高馬力エンジンにより、圧倒的な動力性能を備え、上位争いを確実に狙える車両を開発しています。
 ラリーという量産車開発では経験できない挑戦を通し、若きエンジニアが成長するとともに、日野が長年培ってきたHV技術で挑むことで、将来のEV化に繋がる制御技術を磨き、日野自体の技術力向上へとつなげていきます。

 ダカール・ラリーのトラック部門は、排気量が10リットルを超えるモンスタートラックが上位を占めています。日野チームスガワラは「小よく大を制す」をモットーに、30年に渡る参戦で培ってきた経験と技術を駆使して、ライバル勢と互角の戦いを繰り広げ、自らの持つ記録を塗り替えてきました。

 今後も開発・テストを継続して車両を熟成させ、サウジアラビアの地で「世界一過酷」と言われるラリーに挑戦します。なお、レースまでの期間にも様々な情報発信をしていきますので是非ご覧ください。

※日野チームスガワラ
 Facebook: https://www.facebook.com/HINO.Team.Sugawara
 YouTube: https://www.youtube.com/user/Hinoteamsugawara

菅原照仁(ドライバー、チーム代表)
 これまで水面下で準備を進めてきたハイブリッドマシンがいよいよ実戦デビューとなります。まったく新しいチャレンジとなりますが、開発陣の英知を結集したニューマシンで、総合上位争いに食い込めるよう、万全の準備を整えて参ります。ご期待下さい。

■参戦車両

デザイン画 - thum.png

2022年参戦車両イメージイラスト

655A0956 - thum.JPG

開発中車両

■車両 スペック表

ドライバー:菅原照仁
ベース車両 HINO 600シリーズ
エンジン型式 A09C-TI(ターボインタークーラー付き)
エンジン形式 ディーゼル4サイクル直列6気筒
排気量 8.866L
エンジン最高出力 800PS (588kW)/2900rpm
エンジン最大トルク 234kgm (2295Nm)/1700rpm 
HV最高出力 280PS (206kW)
システム最高出力 1080PS (794kW)
駆動方式 フルタイム4WD
トランスミッション AT(前進6速・後退1速)
トランスファー Hi-Loレンジ切替付、センターデフロック付
タイヤ XZL 14.00R20
車両重量 8,600kg
全長 6,700mm
全幅 2,500mm
全高 3,100mm
ホイールベース 4,170mm
燃料タンク 800L

以上


SDGs(持続可能な開発目標)達成への貢献】
日野では、自由に安全に効率的に、人と物が移動する「豊かで住みよい持続可能な社会」の実現を目指し、お客様・社会への価値提供として①日野車による「交通死亡事故ゼロ」、②「CO₂排出量の大幅削減」、③「お客様ビジネスの発展支援」、④「人流・物流の更なる効率化」の4つに取り組んでいます。

本件は、SDGsの以下の目標達成に貢献します。

【1】安心・安全で、環境にやさしく、人と物が、自由に最適に移動できる社会の実現
交通死亡事故ゼロ、CO₂排出量の大幅削減、人流物流のさらなる効率化によって、「豊かで住みよい持続可能な社会」実現を目指します。

【6】人流・物流を支える人財を育てる
慢性的な整備士不足という課題に対して、お客様車両の稼働を止めないよう整備士の育成・充実に取り組みます。

(参考)
SDGsと日野の戦略・取組み(PDF)
安心・安全で、環境にやさしく、人と物が、自由に最適に移動できる社会の実現(PDF)
人流・物流を支える人財を育てる(PDF)

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