"日野チームスガワラ"、さらなる高みを目指した新チーム体制を発表

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2019年6月3日
No.19-022

~ 新型車も開発、7月にはシルクウェイラリーに参戦 ~

 日野自動車株式会社(本社:東京都日野市、社長:下義生、以下日野)と、日本レーシングマネージメント株式会社(本社:東京都渋谷区、代表:菅原照仁、以下JRM)で構成されるダカール・ラリー共同参戦チーム「日野チームスガワラ」は、菅原照仁新チーム代表の下、新たなドライバーである塙郁夫氏ら新メンバーを迎えました。日野も専任のチーフエンジニアを設置するなど体制を強化。開発を進めていた新型車も完成し、7月のシルクウェイラリーに参戦します。

 チームは、ダカール・ラリーでのさらなる高みを目指し、新体制を構築。チーム代表には、ダカールの鉄人こと菅原義正氏の次男でこれまでも「日野チームスガワラ」のエースドライバーとして活躍していた菅原照仁氏が就任。新たなドライバーとして、国内外のオフロードレースで活躍する塙郁夫氏を迎えました。ナビゲーター・メカニック・サポートメンバーにも新たなメンバーが加入しました。

 日野においても技術担当役員と専任のチーフエンジニアを設置し、その下に各分野の精鋭約70名が集結しました。車両の設計・開発・製作に留まらず、参戦車両や部品のロジスティクスをはじめとするチームサポートなどあらゆる面で、より強力に取り組んでいきます。また、若手技術者をラリーに派遣し、現地現物で様々な課題に触れる機会を充実させるなどして、将来に向けた新技術開発にも果敢にチャレンジしていきます。

 参戦車両については、さらに戦闘力を高めた日野レンジャーベースの前回ダカール・ラリー参戦車に加え、北米専用車をベースとした新型車を開発しました。加えて、車両を3人乗りに改修。これまでドライバーとナビゲーターの2名が乗車していましたが、メカニック経験豊かな乗員を第3の選手として追加同乗させることで、トラブル時の対応力を向上させました。3人乗車体制で、総合上位を目指した攻めの走りを実現します。

 「日野チームスガワラ」は7月6日~16日にロシア・モンゴル・中国で開催されるシルクウェイラリーに参戦し、実践を通じて、車両の熟成と個々のスキルアップ、そしてチームの結束力を強化します。

※ 技術担当役員:長久保賢次、製品開発領域長。 チーフエンジニア:榎本満、車両企画部ダカール・チャレンジ室長。

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高速走行1_サムネ.jpg

■「日野チームスガワラ」メンバー(2019年6月3日時点、シルクウェイラリー参戦予定メンバー)

氏名 所属 補足
チーム代表兼ドライバー すがわら てるひと
菅原 照仁
JRM 新たにチーム代表に就任
ドライバー はなわ いくお
塙 郁夫
サミットレーシングプロモーションズ 新たにチームに加入
ナビゲーター はなわ ゆうだい
塙 雄大
サミットレーシングプロモーションズ 新たにチームに加入
ナビゲーター そめみや ひろかず
染宮 弘和
ラリーストリーム株式会社 新たにチームに加入
ナビゲーター もちづき ゆうじ
望月 裕司
日野 メカニックからナビゲーターに役割変更
ナビゲーター兼
テクニカルアドバイザー
すずき せいいち
鈴木 誠一
JRM ナビゲーターも兼任化
メカニックリーダー せいの こうき
清野 幸記
日野 新たにチームに加入
メカニック たかとり ひであき
鷹取 英明
日野
メカニック にしやま まさたか
西山 雅貴
日野 新たにチームに加入
メカニック きたがわ しんじ
北川 親二
日野
メカニック いしい りょう
石井 僚
日野 新たにチームに加入
メカニック ながた やすのり
永田 泰宣
東北海道日野 新たにチームに加入
メカニック わたなべ けいすけ
渡邊 啓介
群馬日野 新たにチームに加入
メカニック わたなべ やすふみ
渡邉 恭史
東京日野 新たにチームに加入
メカニック ほしじま こういちろう
星島 宏一郎
岡山日野 新たにチームに加入
メカニック よしかわ こうじ
良川 幸司
JRM 新たにチームに加入
サポートメンバー けづか まゆみ
毛塚 麻由美
JRM
サポートメンバー あんどう るみ
安藤 瑠美
JRM
サポートメンバー こんない しゅん
近内 舜
JRM 新たにチームに加入
サポートメンバー えんどう たかし
遠藤 隆士
JRM 新たにチームに加入
サポートメンバー いしだ かずき
石田 一輝
日野 メカニックからサポートメンバーに
役割変更

■参戦車両の特徴
 総合上位への挑戦に向け、走行性能に徹底的にこだわり、車両の基本性能を向上させることを狙いとして、車両を改修・製作しました。悪路での高速走行安定性と振動低減による乗員負担の軽減を図るため、前回ダカール・ラリーから実装しているBOX断面フレームや上下左右分離機構キャブサスペンションの採用に加え、新たに製作した車両には、ボンネットタイプのキャブを初採用し、乗員負担の更なる軽減を図るだけでなく、加速性向上を目的としてトルコン式ATも初採用しました。

■車両スペック表

1号車

ドライバー:菅原照仁

2号車

ドライバー:塙郁夫
ベース車両 日野レンジャー(HINO 500シリーズ) 北米専用車(HINO 600シリーズ)
エンジン型式 A09C-TI(ターボインタークーラー付き)
エンジン形式 ディーゼル4サイクル直列6気筒
排気量 8.866L
最高出力/回転数 750PS/2600rpm
最大トルク/回転数 236kgm/1200rpm
駆動方式 フルタイム4WD
トランスミッション

MT

(前進6速・後退1速)

 トルコン式AT

(前進6速・後退1速)
トランスファー Hi-Loレンジ切替付、センターデフロック付
タイヤ XZL+ 14.00R20
車両総重量 8,305kg 8,480kg
全長 6,700mm 6,620mm
全幅 2,500mm
全高 3,000mm 3,100mm
ホイールベース 4,170mm
燃料タンク 760L

以 上

【問い合わせ先】
日野自動車株式会社 渉外広報部 広報室 ダカールグループ TEL0425865195

本リリースに掲載している写真も含め画像データをダウンロードできます。

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