日野自動車、小型EVバス「日野ポンチョ Z EV」を2022年春に発売予定
商品・技術情報
2021年6月9日
No.21-017
コミュニティバスのゼロエミッション化へのニーズに対応
日野自動車株式会社(本社:東京都日野市、社長:下義生、以下 日野)は、小型EVバス「日野ポンチョ Z(ズィー) EV」を2022年春に発売する予定です。
2002年に発売した小型ノンステップバス「日野ポンチョ」は、地域の足として全国で数多く採用されているディーゼルバスです。昨今の地球環境問題への関心の高まりを背景に、生活に密着した存在であるからこそゼロエミッションへのニーズが増加しつつありました。
このたび市場導入する「日野ポンチョ Z EV」は、あらゆる人に優しいユニバーサルデザインとコミュニティバスに最適なパッケージングという「日野ポンチョ」の特長はそのままに、EV化によりクリーンな輸送を実現します。「人」と「環境」へのやさしさを叶える、これからの持続可能なコミュニティ交通に貢献するモデルです。
広いフルフラットエリアと低床・ノンステップ構造により、乗り降りや車内移動がしやすく、車いすやベビーカーをお使いの方をはじめ、あらゆるお客様にご利用いただきやすい車両です。シンプルで丸みのある親しみやすい外観デザインは街と調和し、EVならではのゼロエミッションと低騒音で地域にやさしく、人々の暮らしを支えます。
住宅街のような狭い道でも小回りの利く高い機動性や、コミュニティバスに十分な航続距離も確保し、高い実用性も備えています。
同モデルは、電動車導入・運用におけるソリューション提供を行う株式会社CUBE-LINX※1が手掛ける、電動車最適稼働マネジメント事業の取り扱い車両としてもラインナップする予定です。全国の販売会社による日野ならではのきめ細かく質の高いトータルサポートと合わせて、事業者様のビジネスをサポートします。
日野は、「日野環境チャレンジ2050※2」(2017年発表)で環境負荷ゼロへのチャレンジを掲げており、2021年4月には中間目標となる「日野環境2030マイルストーン※3」を設定し取り組みを加速しています。カーボンニュートラルの実現に向けては、車の生産から廃棄までのライフ・サイクル・アセスメントに基づき、自社の製品にとどまることなく、あらゆる方策を追求しています。「日野ポンチョ Z EV」は、CUBE-LINXのソリューションと合わせて、電動車の普及促進を通じたCO2排出量の削減に貢献します。
日野は引き続き、ビジネスのお役に立つ電動車の普及促進をはじめ、お客様・社会起点でさまざまな方策を追求し続けます。
■車両外観イメージ
■主要諸元 (参考値)
全長×全幅×全高 | 6,990×2,090×3,060 [mm] | |
車両総重量 | 約8,000 [kg] | |
乗員 |
約30人 ※シートレイアウトにより異なる |
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バッテリー | 種類 |
リチウムイオンバッテリー |
容量 |
105 [kWh] ※当社調べ |
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モーター | 最大出力 | 161 [kW] |
充電方法 | 急速充電(CHAdeMO方式) |
※1:株式会社CUBE-LINX
2021年5月に日野と関西電力が合弁で設立。電動車導入・運用における課題に対するソリューション提供を行う。
電動車・充電設備・ITシステム・稼働およびエネルギーマネジメントをユーザーニーズに応じてパッケージ化し、
月額料金で提供する。
2021年4月22日公表 「トラック・バス等の電動商用車の最適稼働マネジメント事業における協業について」
※2: 日野環境チャレンジ2050」
※3: 2021年4月27日公表 「日野自動車、『日野環境マイルストーン2030』を策定」
以上
【SDGs(持続可能な開発目標)達成への貢献】
日野では、自由に安全に効率的に、人と物が移動する「豊かで住みよい持続可能な社会」の実現を目指し、お客様・社会への価値提供として①日野車による「交通死亡事故ゼロ」、②「CO₂排出量の大幅削減」、③「お客様ビジネスの発展支援」、④「人流・物流の更なる効率化」の4つに取り組んでいます。
本件は、②「CO₂排出量の大幅削減」③「お客様ビジネスの発展支援」を通じて、SDGsの以下の目標達成に貢献します。
【1】
安心・安全で、環境にやさしく、人と物が、自由に最適に移動できる社会の実現
交通死亡事故ゼロ、CO₂排出量の大幅削減、人流物流のさらなる効率化によって、「豊かで住みよい持続可能な社会」実現を目指します。
【2】
トラック・バス事業における各ステップで、環境負荷最小化
トラック・バスが地球に与える環境負荷を極限まで低減する取り組み『日野環境チャレンジ2050』で、地球温暖化防止、資源循環、生物多様性保全などに貢献します。
(参考)
SDGsと日野の戦略・取組み(PDF)
安心・安全で、環境にやさしく、人と物が、自由に最適に移動できる社会の実現(PDF)
トラック・バス事業における各ステップで、環境負荷最小化(PDF)