レースレポート 2010年
トラック部門市販車クラス、および同クラス排気量10リッター未満で優勝
2010年 第31回 Dakar Rally 2010 Argentina-Chile
2010年ダカールラリーは、1月1日~17日にかけてアルゼンチン~チリで全行程約8,600kmにわたって開催され、日野チームスガワラは、日野レンジャー2台体制でトラック部門の市販車クラスに参戦。2号車(菅原照仁/鈴木誠一組)が、トラック部門総合7位、市販車クラス優勝、同クラス排気量10リットル未満優勝を果たした。

レースは、前半戦から2号車が排気量10リットル未満の首位を争うと同時に、排気量を問わない市販車クラスでも上位につけた。後半戦初日には、2号車が市販車クラス、および排気量10リットル未満のトップに躍進。1号車(菅原義正/羽村勝美組)は、後半2日目に排気系トラブルのため惜しくも戦列を去ったが、2号車は後続との差をさらに広げ、改造車クラスの大型勢を含むトラック部門で総合7位の高順位、市販車クラス・排気量10リットル未満いずれも2位に大差をつけてゴールし、見事2冠を達成した。
ゴールセレモニーでは数千人の観客が熱狂的な声援を送り、ダカールラリーに相応しい賑やかさとなった。市販車クラス・排気量10リットル未満優勝のトロフィーを受け取った菅原照仁と鈴木誠一は、1号車の菅原義正と羽村勝美、5名のメカニックたちと共に手を振って声援に応えた。
今回、52台が出走したトラック部門の完走は28台。完走率53.8%の厳しい戦いだった。改造範囲の限られた市販車クラスでの勝利は、日野レンジャーの機動性や走行性能の高さ、信頼耐久性を実証し、日野グループの総合力を世界にアピールした。

「HINO TEAM SUGAWARA」
1号車
ドライバー:菅原義正
ナビゲーター:羽村勝美
2号車
ドライバー:菅原照仁
ナビゲーター:鈴木誠一
メカニック
門馬孝之(日野自動車)
北村忍 (北海道日野自動車)
山崎貴士(東京日野自動車)
水野潤 (愛知日野自動車)
中野直也(広島日野自動車)
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トラック部門 総合順位 | ゼッケン番号 | ドライバー | 車両メーカー |
---|---|---|---|
1 | 501 | チャギュイン | カマズ |
2 | 500 | カビロフ | カマズ |
3 | 508 | ヴァン・ヴィレット | ジナフ |
4 | 506 | マシック | リアズ |
5 | 505 | マルデーヴ | カマズ |
7位(※優勝/優勝) | 514 | 菅原照仁 | 日野 |
規定により失格 | 516 | 菅原義正 | 日野 |
(※括弧内は市販車クラス/同クラス排気量10リッター未満の順位)
【開催概要】
名称 | Dakar Rally 2010 Argentina -Chile |
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主催 | Amaury Sport Organisation |
日程 | 書類審査・車両検査/ 2009年12月30日~2009年12月31日(アルゼンチンのブエノスアイレスにて) |
レーススタート/ 2010年1月1日(アルゼンチンのブエノスアイレスにて) |
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休息日/ 2010年1月9日(チリのアントファガスタ) |
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レースゴール/ 2010年1月17日(アルゼンチンのブエノスアイレス) |
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通過国 | アルゼンチン、チリ |
走行距離 | 約8,600km(SS5,200km) |
参加台数 | 372 |
参加出身国 | 39 |
【Route Map】
ARGENTINA - CHILE
