日野自動車、架装と車両のデータ連携の試験運用を開始。車のライフサイクルを通じ1台ごとに最適なソリューション提供を目指す

商品・技術情報

2021年9月30日

- 外部パートナーとの迅速なソリューション共創を実現するデータ連携プラットフォームを活用 -

 日野自動車(本社:東京都日野市、社長:小木曽聡、以下 日野)は、お客様の稼働や業務をサポートする新たなソリューション提供に向け、架装および車両(シャシ)に関するデータ連携の試験運用を極東開発工業(本社:兵庫県西宮市、社長:布原達也)と10月から開始します。これには、架装メーカーをはじめとするさまざまな外部パートナーとの迅速なソリューション共創を実現する、データ連携プラットフォームを活用しています。

 車両に搭載された情報通信端末から架装に関する稼働データを取得し、データ連携プラットフォームを通じて車両の稼働データと連携します。従来は別々に活用されていた架装と車両のデータを連携させることで、商用車の重要な機能である架装も含め、お客様の車両の稼働や業務をサポートする新たなソリューション創出を検討していきます。 本格的なデータ連携は、2022年度からの開始を目指しています。 将来的にはさまざまな架装への対応に加え、車両・架装の製造から購入・運行・点検/車検・売却など、車のライフサイクル全体を通じ、お客様の車1台ごとに最適な各種ソリューションの提供を目指します。

 <本連携により提供を目指す顧客メリットの例>

  • 架装部分の型式・連絡先等の情報も連携できるため、1回の受付で架装も含めた効率的な整備が可能(ワンストップサービス)
  • 車両の情報端末経由で架装の異常も検知し、いち早く整備することで、重大故障の抑止に貢献(予防整備、故障コード通知)
  • 冷凍車の庫内温度など荷室内部の情報を、ドライバー以外の事務所の運行管理者なども容易に取得・確認できるため、荷室管理に伴うドライバーの負担軽減に寄与(荷室・積荷管理、トレーサビリティ確保)  など

【データ連携プラットフォームについて】
 必要なデータを外部パートナーが使いやすいように、データの各種仕様・仕組みを汎用化します。これにより、各パートナーとのデータ連携にかかる開発工数・リードタイムを大幅に効率化し、お客様へのスピーディーなソリューション提供を実現します。
 日野は本プラットフォームを活用し、外部パートナーとの連携をさらに拡大・進化させ、お客様の抱える課題に対応する最適なソリューションを迅速に提供していきます。

イメージ図.jpg架装・車両データ連携、データ連携プラットフォーム イメージ図

※ API (Application Programming Interface): あるソフトウェアを一部公開し、外部のソフトウェアと機能を共有、利用できるようにする規約のこと。


SDGs(持続可能な開発目標)達成への貢献】
日野では、自由に安全に効率的に、人と物が移動する「豊かで住みよい持続可能な社会」の実現を目指し、お客様・社会への価値提供として①日野車による「交通死亡事故ゼロ」、②「CO₂排出量の大幅削減」、③「お客様ビジネスの発展支援」、④「人流・物流の更なる効率化」の4つに取り組んでいます。

本件は、③「お客様ビジネスの発展支援」および④「人流・物流の更なる効率化」について同じ志を持つパートナーとともに取り組むことにより、SDGsの以下の目標達成に貢献します。

【1】安心・安全で、環境にやさしく、人と物が、自由に最適に移動できる社会の実現
交通死亡事故ゼロ、CO₂排出量の大幅削減、人流物流のさらなる効率化によって、「豊かで住みよい持続可能な社会」実現を目指します。

【3】同じ志を持った仲間づくり(あらゆる力を結集した社会課題解決)
日野グループだけにとどまらず、同じ志を持つ企業とパートナーになり、社会課題解決に取り組みます。

(参考)
SDGsと日野の戦略・取組み(PDF)
安心・安全で、環境にやさしく、人と物が、自由に最適に移動できる社会の実現(PDF)
同じ志を持った仲間づくり(PDF)

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