日野自動車、持続的成長に向けて生産供給体制の最適化を推進
経営
2016年12月27日
No.16-022
古河工場が年明けから全面稼働を開始
新田工場でも大型エンジ工場が稼働を開始
日野自動車株式会社(以下、日野)は、生産供給体制のグローバルな最適化を進めており、国内において工程の再編・整流化を推進しています。その一環として、日野工場(東京都日野市)から古河工場(茨城県古河市)への移転を順次進めており、年明けから古河工場でキャブの生産を開始します。古河工場では、すでに稼働を始めていたKD工場、アクスル工場、車両組立工場、フレーム工場に加え、キャブ工場も稼働を開始することで、予定していた全ての工場が稼働を始めることになります。今後、車両の種類ごとに、日野工場での生産から古河工場での生産へ切り替えを進め、17年には、大中型車両の全種類・全量を古河工場での生産に切り替えていきます。
古河工場は、「多品種少量である商用車を短いリードタイムで生産する」という日野のものづくり改革を具現化する工場です。そのため革新的な生産技術・生産ラインを積極的に導入しており、高効率なだけでなく、量と種類の変動に対してフレキシブルな生産の構えを実現しています。また大中型車両生産のマザー工場として、新技術や新工法を手の内化し、海外の車両工場に展開していく役割も担っていきます。
古河工場が大中型車両生産のマザー工場となるのに対し、ユニット生産のマザー工場となるのが新田工場(群馬県太田市)です。新田工場では、エンジンやトランスミッション、ディファレンシャルの生産工程を集約、一貫生産し、古河工場をはじめとする国内外拠点に供給していくという計画のもとで、16年12月より大型エンジン工場が稼働を開始しました。今後、エンジンの種類ごとに日野工場生産から新田工場生産に順次切り替えを進めていきます。新しい大型エンジン工場は、生産効率の向上を図るだけでなく、中型エンジンにも対応可能な、汎用性の高い生産ラインとし、古河工場同様、量や種類の変動にフレキシブルに対応していきます。
日野は、これらの生産供給体制の最適化を通じて、生産性と柔軟性の向上や、再編・整流化による物流効率化を図る一方、モジュール化を軸とした適格商品開発とあわせ、多様なニーズを満たす「良い商品」を、より早くお客様にお届けしてまいります。これからも 「良い商品」と「トータルサポート」でお客様のビジネスに貢献し、お客様とともに成長してきたいと考えています。
古河工場および新田工場に新設した工場概要
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所在地 | 古河工場 (茨城県古河市) | 新田工場 (群馬県太田市) | ||||
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新工場名 | KD工場 | シャシ工場 | 車両組立工場 | キャブ工場 | 大型エンジン工場 | |
アクスル工場 | フレーム工場 | |||||
建屋面積 | 約26千㎡ | 約13千㎡ | 約12千㎡ | 約57千㎡ | 約22千㎡ | 約30千㎡ |
稼働開始 | 2012年5月 | 2015年4月 | 2016年10月 | 2016年7月 | 2017年1月(予定) | 2016年12月 |
(参考)国内生産拠点の主な役割
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工場名 | 日野工場 | 古河工場 | 羽村工場 | 新田工場 |
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所在地 | 東京都日野市 | 茨城県古河市 | 東京都羽村市 | 群馬県太田市 |
敷地面積 | 約30万㎡※1 | 約85万㎡ | 約75万㎡ | 約50万㎡ |
主な役割 | 車両生産 | ユニット生産※3 | ||
大中型車両※2 | 小型車両、トヨタ向け車両 |
※1 本社部分を除く
※2 日野工場から古河工場への移転を推進中
※3 日野工場から新田工場への移転を推進中(大型エンジン生産)
以上