日野自動車、ダカールラリー2015でトラック部門「排気量10リッター未満クラス」6連覇

イベント

2015年1月19日
No.15-002

初参戦以来連続24回目の完走も達成

日野自動車株式会社(以下、日野)は、2015年1月3日から1月17日(現地時間)にアルゼンチン~チリ~ボリビアで開催された、ダカールラリー2015のトラック部門「排気量10リッター未満クラス」で優勝し6連覇を成し遂げるとともに、初参戦以来連続24回目※1の完走も達成しました。

日野は、1991年に日本のトラックメーカーとして同ラリーに初参戦。1997年には3台出場し、史上初の同部門総合1・2・3位を独占しました。その後も、1996年に創設された排気量10リッター未満クラスで2014年までに15回中※214回の優勝を果たすなど、トラック部門の雄として活躍を続けています。

今大会で日野は前回に引き続き、同ラリー史上最多の33回連続出場となる菅原義正氏と、次男の菅原照仁氏の親子ドライバーが率いるチームスガワラとともに、「日野チームスガワラ」として2台の「日野レンジャー」で参戦。年を追うごとにハイスピード化するレースに対応するため、菅原義正氏がドライバーを務める1号車のナビゲーターを1人増やすことで、乗員の負担を分散し戦闘力の向上を狙いました。また、レースを支えるメカニックも1人増やし、全国の日野販売会社から公募で選ばれた精鋭4人を派遣しました。

その結果、排気量が倍近くもある車両がひしめくトラック部門全64台のうち、菅原照仁氏が途中跳ね石が原因と見られるラジエーターのトラブルに見舞われたものの、その後は連日トラック部門の総合上位勢に分け入る速さを見せ、排気量10リッター未満クラスで優勝し見事6連覇を達成、総合では16位となりました。また、菅原義正氏は排気量10リッター未満クラス2位、総合32位でゴールし、昨年に続いて親子で同クラスのワン・ツー・フィニッシュを飾りました。

日野は、世界最高峰のレースに挑戦し続けることで、世界中のお客様やモータースポーツファンと感動を分かち合い、活動を通じて培ったチャレンジスピリットと技術力で、今後もお客様のお役に立つ商品・サービスを提供し続けてまいります。

※1 政情不安で中止となった2008年大会をはさんで、1991年以来連続24回目の完走となります。
※2 2003年、2004年、2006年は「排気量10リッター未満クラス」が設定されませんでした。

  • 排気量10リッター未満クラス優勝の表彰を受ける2号車
  • チームのメンバーに胴上げされる菅原照仁
  • ダカールラリー2015トラック部門「排気量10リッター未満クラス」で優勝し6連覇を果たした日野レンジャー

コメント

市橋保彦 (日野自動車 代表取締役社長)/初めてダカールラリーのゴールに来て感激しました。チームのメンバーはよく頑張ってくれた。応援している社内のみんなにも良い結果が出て最高です。

菅原義正 (チーム代表兼1号車ドライバー)/想定していた通りの結果が得られ、ほっとしました。今回のラリーは歳をとったわりに調子が良く、気持ちよく走れました。クルマの改良と同時にトレーニングが効いたのかも知れません。

若林葉子 (1号車ナビゲーター)/フィニッシュしてメダルを頂いたら涙が出ました。初めてのダカールラリーで初めて3人乗車体制のナビゲーターを担当しましたが、リズムに乗るまでが大変でした。自分にとって及第点は付けられませんが、とても良い経験でした。

羽村勝美 (1号車ナビゲーター)/色々ありましたが、無事にゴール出来て良かった。久しぶりの3人乗車は、最初のうちは慣れずに大変でした。

菅原照仁 (2号車ドライバー)/内心総合トップ10入りも狙っていましたが叶いませんでした。とはいえ、目いっぱい無理して走っていた前回までとは違って、余裕があるというか伸びしろを感じさせるクルマに仕上がっていたことは大きい。将来に向けた希望の持てる、充実した大会でした。

杉浦博之 (2号車ナビゲーター)/今回の結果である総合16位は自分としては悔しい。大型のライバルについて行けるようになりたいです。

鈴木誠一 (メカニックリーダー)/2号車のラジエータートラブルは運も悪かったが、跳ね石を予防するためにフラップ(開閉式の蓋)を追加するなどの対策が効いたようで良かったです。ライバルも速くなっているので次回に向けても頑張ります。

末永健司 (メカニックサブリーダー)/チームのゴールシーンには感動しました。ここまでなんとか来られて本当に良かった。今回のアシスタンス部隊はベストなメンバーだったので、いつかまた一緒に仕事が出来たらと思います。

林博永 (メカニック)/仕事はもっと出来たのではという気持ちもありますが、完走出来てほっとしました。自分にとってダカールラリーはあこがれだったので無事にゴールを迎えられて嬉しいです。

菅原瞬介 (メカニック)/ゴールは改めて感動しました。今朝車両を送り出して自分たちの作業は終わったのですが、出来ればこの走行後の状態から完璧にクルマを仕上げて終わりにしたかったです。ちょっと寂しい気持ちですね。

福野広弥 (メカニック)/本番はあっという間でした。こうして完走出来てうれしいです。2週間睡眠不足でしたが元気ですし、この感覚を会社の後輩に伝えたいと思います。

益田崇史 (メカニック)/今回派遣されて現場で感じたことがたくさんあります。すごく勉強になりました。広島にはダカール派遣の先輩も多いのですが、自分もぜひ後輩に来てもらいたいと思いました。

名越勝之 (エンジニア)/A09C型エンジンの制御マップはゴールまでにドライバーからOKを得られました。トラブル的には前半でウェイストゲートを交換してからは何もなし。2年目として狙い通りの仕上がりになったと思います。

日野自動車のダカールラリー参戦活動の詳細については、公式ウェブサイトをご参照ください。
https://www.hino.co.jp/corp/dakar/

公式ウェブサイトに、連日のレースの様子を詳細に伝える「ダカールラリー2015 レースレポート」を掲載しています。
https://www.hino.co.jp/corp/dakar/latest_news/

以上

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