日野自動車、超低床・前輪駆動の電動(EV)小型トラックを開発
商品・技術情報
2013年2月28日
No.13-005
日野自動車株式会社(以下、日野)は超低床・前輪駆動の電動(EV)小型トラック(以下、EVトラック)を開発しました。公道走行のための認可を取得※し、今後、実路での評価・確認を行って行きます。
今回開発したEVトラックは、従来のエンジンとトランスミッションの代わりにコンパクトなモーターをキャブ下に搭載し、前輪を駆動します。バッテリーを荷台床下のフレームの内側に搭載し、それ以外の電動ユニットは殆どキャブ下に収めたEVトラック専用プラットフォームにより、従来の後輪駆動車では実現困難だった超低床を実現させました。
走行時は排出ガスゼロ、CO2排出ゼロのクリーン性能だけでなく、走行音も静かで、変速操作が不要のためスムーズなイージードライブが体験できます。
更に超低床により荷役作業性が大幅に向上するだけでなく、ドライバンを架装した場合、室内高1.8mを確保しながら、全高2.3m以下に抑えることが可能で、地下駐車場への進入にも支障がありません。
活躍するシーンとして、主に商業施設が密集した都市部での短距離走行を想定しており、さらに店舗内、倉庫内、空港等の大規模施設内での用途や、夜間・早朝の稼動等、場所と時間を選ばない幅広い活用が期待できます。
日野は商用車の電動化について、現時点でのバッテリーのエネルギー密度に鑑み、短距離を走行する軽量な車両であれば実現可能と考えており、2011年の東京モーターショーにもコンセプトカー「日野 eZ-CARGO(イージーカーゴ)」を出展しましたが、今回、このコンセプトを実用可能な車両として具現化したものです。
※試作車として審査を受け認可を取得。
車両外観
システムレイアウト
後輪駆動車との床面地上高の比較
主要諸元(ドライバン架装例・参考値)
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全 長(mm) | 4,510 | |
---|---|---|
全 幅(mm) | 1,830 | |
全 高(mm) | 2,300 | |
床面地上高(mm) | 440 | |
荷台内寸法(mm) | 長さ2,830×幅1,685×高さ1,800 | |
車両重量(kg) | 2,330 | |
最大積載量(kg) | 1,200 | |
乗 員(人) | 3 | |
車両総重量(kg) | 3,695 | |
モーター | 最高出力(kW) | 70 |
最高トルク(Nm) | 280 | |
バッテリー | 種類 | リチウムイオンバッテリー |
容量(kWh) | 28 | |
電圧(V) | 350 | |
最高速度(km/h) | 60 (市街地走行に限定し、速度リミッターで制御) | |
充電時間 | 普通充電 | 約8時間(200V) |
急速充電 | 約45分 (CHAdeMO方式、50kW) |
※掲載写真の画像データは以下のURLからダウンロードできます。パスワードは「hn130228」です。
このパスワードは3月21日まで有効です。
https://baza.jp/sh?site=w000000454&id=shkdn06a6pxn2g0v8043tnaml2
以上