山間地のロングステージを安定したペースで走破 上位勢を向こうにSS10番手。累積順位8位を守る

2024年1月17日

SSを終えてアルウラのビバークに到着したHINO600シリーズ 040A6601.jpgSSを終えてアルウラのビバークに到着したHINO600シリーズ

ビバークで脇村CTOに激励された菅原照仁 040A6626.jpgビバークで脇村CTOに激励された菅原照仁

 ダカール・ラリー2024は1月16日、北部のハイルから北西部のアルウラの間で第9ステージの競技を行った。ルートはハイルのビバークから76㎞のリエゾン(移動区間)でハイル西側の山間地へ。地形を縫うように設定された436㎞のSS(競技区間)に臨んだ。

 SSの路面は序盤が砂地や砂丘が続き、その後グラベルのピストや振動の酷い岩場と変化した。ナビゲーションの難易度も全体に高かったが、菅原照仁、染宮弘和、望月裕司の3人が走らせる日野チームスガワラのHINO600シリーズはこのステージでも速さを発揮。大型クラスのライバル勢に抜かれることなく10番手前後のポジションをを保ち、トラック部門のトップから47分遅れの10番手でゴールした。この結果、累積順位では8位のポジションを保つとともに7位のクラウディオ・ベリーナ組(イヴェコ・パワースター)とのタイム差を55分に縮めた。

 ゴール後は再び149㎞のリエゾンを走り、スタートキャンプと同じアルウラのビバーク地に到着。ビバークには日本から日野自動車の脇村誠CTOも応援に駆け付け、選手とメカニック、スタッフを激励した。明日1月17日には同地を基点にしたループ状のコースで371㎞の競技が予定されている。

脇村誠CTO
現場を訪れて、チームのみなさんの顔が引き締まっていて頼もしく思いました。本当によくやってくれている。マイナートラブルはありましたが、今回のクルマづくりは上手くいったと思います。

菅原照仁
序盤はキャメルグラスのある砂丘で登るのが大変なところが何か所かありました。後半の黒い岩盤の上を走る区間は振動がすごかったですし、厳しいコースでした。残りは3ステージとなりましたが、7位への浮上を目標に頑張ります。

染宮弘和
ナビゲーションはハイスピードのワインディング区間が忙しかったです。終盤の岩場もワダチが見えず、正しいルートを見出すのが大変。振動で首が振られて辛かったです。

望月裕司
中盤のガタガタ道でハイマウントテールランプとバックカメラがステーごと脱落しました。ゴールに着いたらなかったです。振動も酷かったですが、近年はトレーニングの成果か、あまり堪えなくなりました。

アルウラのビバークで整備作業を続ける日野チーム 040A6636.jpgアルウラのビバークで整備作業を続ける日野チームスガワラ

ハイマウントテールランプがステーごと脱落したリアエンド 040A6634.jpgハイマウントテールランプがステーごと脱落したリアエンド

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