ステージ1B:ナビゲーションの難関コースで無念のミスコース

2022年1月4日
No. PD22-02

徹夜の整備作業を進めるメカニックたち 0L3A0697.jpg徹夜の整備作業を進めるメカニックたち

ハイルのビバークで整備されるHINO600シリーズ 0L3A0691.jpgハイルのビバークで整備されるHINO600シリーズ

 1月2日、ダカール2022は北部のハイルを基点にしたループコースで約333㎞のSS(競技区間)「ステージ1B」を行い、菅原照仁/染宮弘和/望月裕司組が乗り込む日野チームスガワラのHINO600シリーズ・ハイブリッド仕様はトラック部門総合28位でゴール。この結果によりこの日までの累積順位は総合28位となった。

 いよいよSS距離の長い本格的なステージが始まった。この日はビバーク地から59.9㎞のリエゾン(移動区間)で同市の西側に移動したあと、周辺の山間地に設定された333.18㎞の大きなループ状のSSに臨む。

ゴール後は再び121.30㎞のリエゾンでハイルのビバークに戻るという設定だ。路面は大半が砂地のピスト(未舗装路)だが、砂丘越えのほか高低差の大きい急傾斜のダウンヒルや岩場、スピードに乗れる区間など変化に富む。ナビゲーションも分岐が多いほか、ウェイポイントを見つけにくい箇所が多く、細心の注意が求められた。

 この日のSSをトラック部門の22位で走りだした日野チームだが、走行中にハイブリッドシステムがシャットダウンしたり、タービンパイプにクラックが入るなど細かいトラブルが発生。それでも順調なペースを保って順位を18位まで上げたが、終盤のウェイポイントが見つけにくい区間で約2時間のミスコースを喫し、28位までポジションを下げる結果となった。

 今大会はスタート順が遅いこともありハイルへの帰着は10時半頃に。翌朝の出発までに不具合箇所の処置を行うべく、気温10度以下に冷え込んだハイルのメカニックたちは早速作業に取り掛かった。

 3日に予定されていたアル・アルタウィヤへの行程は、当地で降った大量の雨でビバークが水没したためにキャンセル。SS終了後は次のビバークであるアル・カイシュマに向かうことになった。これに伴いアル・アルタウィヤをサポート部隊不在のマラソンビバークとして実施予定だったハイル~アル・アルタウイヤ間のマラソン行程はキャンセルされた。

菅原照仁
タイムをロスして残念な一日となりました。ハイブリッドの効果は確認出来ていますが、車体の重量バランスが取れておらず、ペースを上げにくい状況です。まだ序盤戦ですので、なんとか順位を上げて行きたいと思っています。

望月裕司
ダカールの本番を走って新しい機器や改良した部分にトラブルが出ているところです。しっかり改修して今後の改良につなげたいです。

染宮弘和
通過を義務つけられているGPSのウェイポイントを見つけられずにミスコースしてしまいました。結局は全部クリアしたものの、ロスは大きい。明日から気持ちを切り替えて頑張ります。

ビバークのテントで車両整備の打ち合わせを行う日野チームスガワラ 0L3A0687.jpgビバークのテントで車両整備の打ち合わせを行う日野チームスガワラ

夜10時半ごろハイルに戻った菅原照仁 0L3A0682.jpg夜10時半ごろハイルに戻った菅原照仁

 

サイト内検索