ステージ11:ATのトラブル発生で無念のSS離脱 変速機を交換して競技を続行。明日はジェッダの最終ゴールに向かう
2022年1月14日
No. PD22-12
ATのトラブルでビバークに戻ったHINO600シリーズ
トラブルの状況を説明する菅原照仁
12日の競技中に電気系の不具合に見舞われた日野チームスガワラのHINO600シリーズはメカニックによってトラブルを修復され、13日、ステージ11の競技に臨んだ。この日はビーシャを基点とするループコースで345.64㎞のSS(競技区間)が行われたが、HINO600シリーズはSSスタートから30㎞地点でオートマチックトランスミッションの不具合によりストップ。その後なんとか低速で移動出来る状態になったため、ループをショートカットしてSSのゴールに直接向かい、ビーシャのビバークに帰着した。
ビバークでは待ち受けていたメカニックたちが早速トランスミッションの交換作業を開始。この日は競技スタートを切ったものの全てのチェックポイントとウェイポイント(コース上で通過を義務付けられているGPSポイント)をパスしてゴールしたため、大量のペナルティタイムが課される見通しだ。これにより累積順位の後退が予想されるが、日野チームは初めてハイブリッドシステムを搭載したラリートラックの走行データを可能な限り収集するべく、明日14日の競技に参加してジェッダのゴールを目指す。ダカール2022の最終日となる14日にはビーシャ~ジェッダ間で164㎞のSSが予定されている。
菅原照仁
SSを10~20㎞走ったところでシフトダウンをしようとすると2段いっぺんに落ちるようになり、その後トルクが伝わらなくなってストップ。どうしようもなくSSのショートカットを決めました。前日のトラブルで遅れた時間をなんとか挽回したいと思っていたのですが、今回は難しそう。しっかり走ってジェッダのゴールを目指します。
染宮弘和
止まった場所が一般道に近かったので上手くショートカット出来ました。今日は排気管でお尻が熱くなる前に終わってしまい、残念です。
望月裕司
殆ど前兆がないまま突然動けなくなるトラブルが発生しました。がっくりした一方で、明日は絶対完走させてやるという気持ちになりました。
SSをショートカットして帰着した望月裕司
ATの交換準備を進めるメカニックたち
ステージ10のハイライトを以下よりご覧いただけます。