ステージ5:順調なペースを維持してSSを12番手で終える 累積順位も一つ上げてトラック部門総合19位に浮上
2022年1月7日
No. PD22-05
リヤドのビバークに帰着するHINO600シリーズ
ハイブリッド制御について話し合う菅原照仁と濱井エンジニア
この日の行程はリヤド~リヤド。同地をスタート/ゴールとするループ状のコースに394.81㎞のSS(競技区間)が設定された。ハイブリッドシステムを搭載した日野チームスガワラのHINO 600 シリーズは昨日に続いて順調に走行。トラック部門総合12位でゴールし、この日までの累積順位を一つ上げて総合19位とした。
6日と7日は首都リヤドを基点としたループコースで競技が行われる。同市の北と東に設定された2つのコースで2輪とクアド、4輪とトラックをそれぞれ交互に走らせるもので、6日は4輪とトラックが北側のコースに臨んだ。SSの路面はスピードを上げられる砂地のワダチが中心だが、石の多い低速区間のほか、相応に難しい砂丘越えも登場。直近の降雨の影響も随所で見られ、砂が重かったり、ワジ(枯れ川の底)が泥沼化して通過が難しい場所もあった。砂地の丘陵を行く区間は前日と同じく平行するワダチが多く、ナビゲーションが難しかった。
日野チームの菅原照仁/染宮弘和/望月裕司組はこのSSを粛々とクリア。路面の振動に合わせて後部から異音が聞こえるようになったほかはトラブルもなく、安定したペースでゴールした。操縦安定性に影響を及ぼすキャパシタケースの揺動対策に成功したチームは昨晩のビバークでリアサスペンションセッティングの微調整を行い、この日の走行で効果を確認するなど、初めてハイブリッドシステムを搭載した競技用トラックの熟成を着々と進めている。
菅原照仁
今日はリアサスが良くなったことを確認出来ました。後ろから異音が出るようになったのは気になりますが、まずは順調に進んでいます。ハイブリッド制御の最適なセッティングは走行するステージの状況によっても変わるので難しいですが、引き続きトライを続けて行きます。
染宮弘和
今日のナビゲーションでは、ロードブックの指示するカップ(方位)が頻繁に変わるのに対して、広がって複数あるワダチ中で正確なものを選んで行く区間が難しかったです。
望月裕司
エンジン出力に余力がある場面ではエンジンで発電した電力をキャパシタに蓄電する制御があるのですが、今日は上手く作動しない状況がありました。それ以外は大きな問題はありませんでした。
作業内容をチェックする佐藤メカニック
ハイブリッド制御をチェックする望月裕司
ステージ4のハイライトを以下よりご覧いただけます。