ステージ11:最後のロングステージを13位でゴール ノーミスで80㎞の砂丘区間をクリア

2021年1月15日
No. PD21-14

後半戦の難所を終えて安堵の菅原照仁 1N9A6530.jpg

後半戦の難所を終えて安堵の菅原照仁

ヤンブのビバークに到着し給油する日野レンジャー 1N9A6512.jpg

ヤンブのビバークに到着し給油する日野レンジャー 

 ダカール・ラリー2021の戦いも残り2日。14日はサウジアラビア中西部のアルウラ~ヤンブ間で464㎞の長距離SSSS=競技区間)が行われ、トラック部門に参戦している日野チームスガワラの日野レンジャー(菅原照仁/染宮弘和/望月裕司組)はトップのアントン・シバロフ組(カマズマスター)から1時間1413秒差の総合13位の成績でゴールした。

 この日の競技はアルウラのビバークから2㎞移動した地点からスタート。紅海々岸沿いの山脈の東側を南下したあと海岸側に回って沿岸のヤンブにゴールするルートで行われた。塩湖が溢れるなど降雨により路面の一部が影響を受けたためSS距離は当初の511㎞から464㎞に短縮されたが難易度の高い長距離コースに変わりはなく、終盤戦を戦う参加者にとっては厳しい一日となった。路面は堅いグラベルやワジ(枯れ川の底)とフェシフェシ(パウダー状の微細な土)が交互に登場。後半には約80㎞にわたって砂丘が続く区間もあり後半戦最大の難関となった。

 日野レンジャーはこの日も果敢なアタックを続け大型クラスのライバル勢にそん色ないペースで走行。パンクやスタック、また車体の不具合もなく順調にゴールした。SS終了後は134㎞のリエゾン(移動区間)でヤンブ空港近郊に設けられたビバークに到着した。

 15日はいよいよ最終日。ヤンブ近郊で204㎞の最終SSに臨んだあとスタート会場と同じジェッダ市のキングアブドラ・スポーツシティに向かい、フィニッシュポディアムにゴールする。14日の競技を終えた時点で日野レンジャーの累積順位はトラック部門総合13位・排気量10リットル未満クラス1位。順位の大勢は決定したとは言えトラブルなく確実に完走出来るようメカニックたちはヤンブのビバークで最後の点検整備に余念がなかった。

菅原照仁
今日も風が弱くて巻きあがった埃がなかなか抜けずに視界が悪かった。砂丘も距離が長いうえに降りるところが落ち込んでいる場所があって危なかったです。ペース的には現在の車両としては良いところかと思います。

染宮弘和
SSの後半を走行中、ギャップを越えたショックで首を傷めてしまいました。ロードブックの画面を見ていたので構えられませんでした。それ以外は順調。あと一日きっちりゴール出来るように頑張ります。

望月裕司
今日は前半が堅くて後半に長い砂丘がある構成だったのでタイヤ空気圧の調整は上手く行きました。コース的には結構大変で砂丘も長かったのでハードでした。染宮さんが心配です。

ビバークに到着して食事を摂る望月裕司 1N9A6580.jpg

ビバークに到着して食事を摂る望月裕司

ステージ11のハイライトを以下よりご覧いただけます。

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