ステージ10:山間のSSを順調に走り終えて13位 最後のロングSSに向けて入念な点検を実施
2021年1月14日
No. PD21-13
明日のルートをチェックする染宮弘和
アルウラのビバークで日野レンジャーの到着を待つサポートチーム
13日の行程はネオム~アルウラ。前回大会でも設定された山間エリアで競技を行い、順調に走り切った日野チームスガワラの日野レンジャー菅原照仁/染宮弘和/望月裕司組はトラック部門でトップから32分45秒差の総合13位でゴールした。
紅海岸のネオムから83㎞のリエゾン(移動区間)で内陸の丘陵地帯に下り、山脈に沿って南南東に下る342㎞のSS(競技区間)がスタート。標高は1100m~200mで推移し、路面は砂地とグラベルがおよそ半々だった。草の茂った砂地の丘陵や岩場のセクションなど車速の上げられない区間もあったが、後半部分は予想よりもスムーズに走れるコースが長かった。
日野レンジャーは引き続き全力でこのSSを走り上位勢に大きく遅れることなくゴールに到着。パンクや目立ったトラブルもなく車両、人員ともに順調に走り終えた。競技終了後は再び159㎞のリエゾンでアルウラのビバークへ向かった。同地は四方を山に囲まれた標高約600mの台地にあり夜半は冷え込む。日野レンジャーが到着したのはちょうど日暮れ時の18時過ぎであった。
14日、ヤンブに向けて予定されていた今大会最長511㎞のSSは、現地の悪天候の影響で路面状況が悪化したことから終盤部分を47㎞短縮。466㎞で行われることになった。長い距離にわたって砂丘越えが続くとの情報もあり、メカニックたちはビバークで入念な点検整備を行った。
ダカール・ラリー2021もいよいよ終盤戦。日野チームスガワラはこの日の競技を終えた時点で累積順位のトラック部門総合13位につけ、排気量10リットル未満クラスでは後続に大差を付けて首位をキープしている。残されたステージは僅かだが、さらなる上位を目指すべくチームは改めて気持ちを引き締めた。
菅原照仁
前日と同じような悪路を覚悟していたのですが実際には距離が短かくそれほど過酷ではありませんでした。現在我々はタイムを直接競っている相手がいない状況ですが、毎日出来るだけ速く走るべくプッシュを続けています。
染宮弘和
多くのワダチが平行している中で分岐していく区間が序盤にありロードブックの指示するカップ(方位)に合わせるのがしんどかったです。それ以外はこれまでと同じでした。
望月裕司
今日は距離が短い分、体が楽に感じました。とはいえ路面はワジ(枯れ川の底)を行く区間、石が多い区間など、引き続きタフな設定でした。
日野レンジャーがアルウラのビバークに到着したのは
日暮れ時だった
SSの様子を話す菅原照仁
SSを終えて一息つく望月裕司
ステージ10のハイライトを以下よりご覧いただけます。