ステージ8:我慢の悪路SSを13位で終え累積順位も13位に浮上 マラソン行程2日目をノートラブルでクリア

2021年1月12日
No. PD21-11

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夕暮れ時のビバークに到着した日野レンジャー

修理と点検の内容を打ち合わせる日野チーム 1N9A5918.jpg

修理と点検の内容を打ち合わせる日野チーム

 11日はマラソン行程の2日目。サカカ~ネオム間で375㎞のSS(競技区間)が行われトラック部門に参戦している日野チームスガワラの日野レンジャー菅原照仁/染宮弘和/望月裕司組は総合13位でゴールした。

 近年の大会では期間中に1回行われるマラソン行程は2日間をメカニックのサービスや部品の供給なしで走るもの。今回は後半戦の最初に設定された。1日目をリアボディパネルの脱落以外はトラブルなく走り終えた日野レンジャーはサカカのビバークで乗員による点検を受け、万全の状態で2日目の競技に臨んだ。

 SSはサカカから西に226㎞移動した丘陵からスタート。標高800m1200mの山間地を西に向かい、紅海岸沿いのネオムを目指す。
車体に強い上下振動をもたらす岩や堅いグラベル路面が続いたほか路側の岩や砂の中に尖った石が隠れている区間もあり、パンクに気を遣うステージであった。日野レンジャーは引き続き堅実なペースで走り切ってノーパンク。SSの結果により累積順位も一つ上げて総合13位とし、排気量10リットル未満クラスの首位も堅持した。

 ゴール後は108㎞のリエゾン(移動区間)で海岸近くに設営されたネオムのビバークに午後5時半ごろ到着。同地はアカバ湾の入り口に近いサウジアラビアの北西端部に位置する。中間休息日のハイルから直接移動して待機していた日野チームのアシスタンス部隊は競技車が到着すると早速2日ぶりの点検整備に取り掛かった。12日は当地を基点に周辺の山間地を巡るループコースで465㎞の競技が予定されている。

菅原照仁
道が悪い区間が長く乗員が疲れましたしテールランプが振動で落ちました。それ以外は大丈夫です。昨年よりも全体的にコース設定は厳しく、ナビゲーションも難しいところがある。あと4日間となりましたが最後まで頑張ります。

染宮弘和
ロードブックの画面に集中しているときに強い上下振動を受けると腰に痛みが走ります。昨夜もメディカルでマッサージをしていただき今日は痛み止めを飲んで乗務しました。ナビゲーション自体は難しくなかったです。

望月裕司
脱落したサイドパネルのところはとりあえず布で応急措置をしてきました。また後半戦は砂が少なくなることから今晩ビバークでタイヤをセミマッドタイプに替えてもらいます。そちらの方がタイヤのグリップが高くブレーキも良く効くのでステージに合っていると思います。

布で応急措置されたサイドパネルの脱落部 1N9A5932.jpg

布で応急措置されたサイドパネルの脱落部

ネオムのビバークでインタビューを受ける菅原照仁 1N9A5896.jpg

ネオムのビバークでインタビューを受ける菅原照仁

ビバークのテントで寛ぐ菅原照仁と染宮弘和 1N9A5928.jpg

ビバークのテントで寛ぐ菅原照仁と染宮弘和

ステージ8のハイライトを以下よりご覧いただけます。

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