ステージ7:後半戦の初日はメカニック不在のマラソン行程 悪路のSSを11位でクリア

2021年1月11日
No. PD21-10

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ハラドのビバークを出発する日野レンジャー

 ダカール202110日、サウジアラビア北中部のハイルからサカカの間で453㎞の競技区間(SS)を行い後半戦に突入した。日野チームスガワラは休息日にすっかりリフレッシュした日野レンジャー(菅原照仁/染宮弘和/望月裕司組)でこのSSに臨み、トラック部門総合11位、排気量10リットル未満クラス1位の成績でゴールした。

 後半戦の初日はマラソン行程のためサカカのビバークにはアシスタンス部隊が不在。点検や修理は競技者が車載の工具と部品のみで行い、翌日のネオムまでクルマを壊さずに走り切ることが求められる。スペアタイヤを使い果たすなどリタイアに繋がるようなトラブルも容易に起こり得るリスキーな区間である。

 SSはハイルのビバークから南西に224㎞移動した地点から始まり、S字を描きながらサカカの近郊へ至る。前半は草の茂った砂地の丘陵と石の台地などスピードに乗りにくい設定。後半は車速も上がるが砂丘のほか石の混ざった砂地でパンクを招きやすい区間も多かった。日野レンジャーはこの区間を手堅く走破。前日補修したリアボディのサイドパネルの一部が外れる不具合はあったものの走行には影響なく、SSを終えると65㎞のリエゾンでサカカに到着した。ビバーク地は現地の大学の敷地を使ったもので、給油と点検整備を終えた乗員3人は同所の施設に投宿し、11日の競技に備えている。マラソンの2日目はネオムまで351㎞の競技が予定されている。

菅原照仁
キャメルグラスの生えた砂の丘陵を行く区間はモーリタニアのようでした。全体に砂の中に石が多くパンクしている競技車を多く見かけました。我々は無事でパネルが飛んだ以外はノートラブル。明日も気を付けながら頑張ってネオムに向かいます。

染宮弘和
後半はハイスピードになり、ナビゲーションは難しいところはありませんでした。前半の草の茂った砂丘や岩場などキャブに大きな振動が伝わるので乗員には相応のダメージがあると思います。

望月裕司
タフなコースで正直疲れました。パネルはいつ外れたのか気が付きませんでした。ここはマラソンビバークということでネオムまではこのまま走って良いと技術員の方に確認出来たので今夜は点検だけして休みます。

ステージ7のハイライトを以下よりご覧いただけます。

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