ステージ4:本来のペースを取り戻しハイスピードステージを快走 836㎞の長距離移動で首都リヤドに到着
2021年1月7日
No. PD21-06
修復されたキャブをチェックする望月裕司
リヤドのビバークに到着した日野レンジャー
5日のSS中に砂丘で不運な転倒を喫した日野チームスガワラの日野レンジャー(菅原照仁/染宮弘和/望月裕司組)はビバークで朝までに修復されて競技を続行。6日、ワジ・アド・ダワシール~リヤド間に設定された337㎞のSS(競技区間)を順調にこなしトラック部門総合15位の成績で走り終えた。
この日のSSはサウジアラビア南西部のワジ・アド・ダワシールからリエゾン(移動区間)で266㎞北上した地点からスタート。前日とはうってかわって山間地を縫って走る区間が多いハイスピードのステージだった。路面は砂地が全体の60%、グラベル(土)が30%ほど。砂地のワインディング路のほか枯れ川の底を行く埃の酷い区間、切り立っていて危険な砂丘越えもあって気が抜けない。前日の到着が遅かったため日野チームの出走順は23番手と後方だったがスタートすると本来のペースで先行車を次々とパス。この日のSS1位だったソトニコフ組カマズから28分4秒遅れの15位でゴールした。この結果により累積順位は前日から一つ上がってトラック部門の総合17位に。排気量10リットル未満クラスでは2位のイブラハム・アルムナ組(メルセデス・ベンツ・ウニモグ)に9時間33分35秒の差をつけて首位を保っている。
SSのゴール後は再び253㎞のリエゾンでさらに北上しリヤド市郊外の街道沿いに設けられたビバークに到達。移動距離の合計は856㎞と今大会最長の長丁場で日野レンジャーのビバーク到着はすっかり日が暮れた7時頃となった。
7日はさらに北上してアル・カイシュマへ向かい456㎞のSSが行われる。同地は当初予定されていたブライダーに代わって設定されたビバーク地で東側のクウェート国境近くに位置する。
菅原照仁
今朝FIAの技術委員にトラックを見てもらい、修復内容の確認を得てスタートしました。SSを走ってみて不具合もなくこれまで通りに走れたので安心しました。今日は点検と昨晩出来なかった細かいところを直してもらいます。
染宮弘和
昨日までの風邪も良くなり今日は気持ちよく走れました。ナビゲーションが一か所分かりにくい場所もありましたが大丈夫でした。電子式のロードブックは注釈を自分で書き込めないのが不便ですね。
望月裕司
昨夜の修復で一番苦労したのはウインドスクリーンの取り付けです。下面とピラーは殆ど曲がっていませんでしたが上面の変形が大きくウインチで引っ張ったり・・・。でもちゃんと直って今日は隙間風もなし。今晩はデータロガーの配線チェックをしたいと思います。
ステージを振り返る菅原照仁
順調にナビゲーションをこなした染宮弘和
ステージ4のハイライトを以下よりご覧いただけます。