ステージ2:南部の砂漠地帯で本格的な砂丘ステージに突入 今大会初のロングSSを14位でゴール
2021年1月5日
No. PD21-04
ロングステージを終えて整備される日野レンジャー
作業を指示する鈴木誠一チーフメカニック
4日、ダカール2021はビシャ~ワジ・アド・ダワシール間でルブアルハリ砂漠の北端部を舞台に457㎞のSS(競技区間)を行い、トラック部門に参戦している日野チームスガワラの日野レンジャー菅原照仁/染宮弘和/望月裕司組は総合14位(排気量10リットル未満クラス1位)の成績でゴールした。
前日のビシャへのSSは初日ながらパンクのリスクとナビゲーションの難しさが参加者を苦しめたが2日目も早々に本格的な砂丘地帯に入り、さらに長距離とあって改めて今大会の難易度の高さを窺わせた。SSはビシャのビバークから135㎞北上した地点からスタート。S字を描くルートで東側のワジ・アド・ダワシールに向かい砂丘やエルグ(台地に横たわる砂の畝)越えをはじめ砂地のハイスピード区間、ワインディングと多彩に変化した。 このステージに砂の路面が得意なタイヤを装着して臨んだ日野レンジャーは持ち前の機動性の高さを活かして砂丘を順調に走破。何度かスタックしそうになる場面もあったが埋まることなくクリアし、その後の砂の中に石のある区間でもパンクなしに走り切った。
SS終了後は93kmのリエゾン(移動区間)でワジ・アド・ダワシールに到達した。フラットな台地にある同地は前回大会でも訪れた場所。5日はここを基点に「エンプティクオーター」(何もない地域)と訳される広大なルブアルハリ砂漠を巡るループで403㎞の競技が行われる。
菅原照仁
今回選んだタイヤは砂の中でロスなく走れるのが特徴。今日のステージには合っていて気持ちよく走れました。砂丘は南米のようにうねりが強いものもあり、やはり今年のコース設定は難しいと感じました。
染宮弘和
今日は道のない区間が殆どでしたが先行車のワダチがありますし砂丘の中では方位だけを見るのでナビゲーションはさほど難しくありませんでした。久しぶりのロングステージで疲れましたが順調で良かったです。
望月裕司
自分は中央席でタイヤの空気圧調整装置(CTIS)を操作していますが、今日の砂丘では操作に対する応答の遅さを感じました。制御ソフトの問題のようなので確認してみたいと思います。
ワジ・アド・ダワシールのビバークに到着、シャワーに赴く菅原照仁
ステージ2のハイライトを以下よりご覧いただけます。