ステージ1:ダカール2021の競技がスタート パンクとミスコースで無念のタイムロス
2021年1月4日
No. PD21-03
全員でミーティングを行う日野チームスガワラ
7時半ごろビバークに到着した日野レンジャー
3日、ダカール2021がジェッダをスタート。ビシャまでの間で最初のSS(競技区間)が行われ日野チームスガワラの日野レンジャー菅原照仁/染宮弘和/望月裕司組はトラック部門総合18位/排気量10リットル未満クラス1位の成績でゴールした。
SSは紅海沿いのジェッダからリエゾン(移動区間)で東南東に311㎞移動した山間地から276kmにわたって設定された。距離は長くはないが変化に富んでおり路面は砂地とグラベル(土)のほかパンクのリスクがある岩場の区間もあった。ナビゲーションも分岐点が多い区間があり全体の難易度は初日にしては高めの設定であった。
2日のプロローグランの結果により日野レンジャーはトラック部門の19番手でSSをスタート。順調に走りだしたが前半の岩場に差し掛かった際、先行車の巻き上げた埃の中で右側の前後タイヤを同時にパンク。20分弱で交換を済ませたが、2本のスペアタイヤを使い切ってしまったためその後は抑えたペースでの走行となった。終盤には分岐の分かりにくい箇所で20分ほどのミスコースもあり全体では1時間近くのタイムロスを喫することとなった。
SSゴール後35㎞のリエゾンでビシャのビバークに到着したのは日の暮れた午後7時半ごろ。ジェッダからアシスタンスルートを辿って先着していた日野チームのサービス部隊は全体ミーティングを行ったあと早速作業を開始。大きなダメージはないが明日以降の難易度上昇に向けて入念な点検整備が行われた。
4日はビシャから東に向かいワジ・アド・ダワシールまでの間で457㎞のSSが予定されている。距離が長いうえ砂丘越えの区間も登場して難易度の高いステージのはじまりとなりそうだ。
菅原照仁
埃の中で2本同時にパンク。まだ前半だったのでペースを抑えて走った距離が長く、タイムロスになってしまいました。でも走り出したときの車両の感触はとても良かったのでパフォーマンスに期待しています。今年のコース設定は全体にテクニカルな方向に振ってあるように感じます。
染宮弘和
212㎞地点でミスコース。分岐が沢山ある中で間違えてしまいました。引っ掛け問題にはまった感じです。液晶画面のロードブックには少しづつ慣れてきましたが振動が厳しいです。
望月裕司
2本同時のタイヤ交換は3人いるとは言え大変でした。初日にしては難しいコースだったと思います。明日からまた頑張ります。
鈴木誠一
今回の日野レンジャーは出力特性の見直しのほか砂丘の多いサウジアラビアに向けたタイヤの選定、サスペンション設定の変更などを施し国内でテスト走行も重ねてきました。サービス部隊の人数は若干少なくなりましたが全員で力を合わせて良い成績につなげたいと思っています。
パンクを悔しがる菅原照仁
SSを振り返る望月裕司
ステージ1のハイライトを以下よりご覧いただけます。