ステージ5:1号車が得意の砂丘ステージでSS12位を記録 2号車も順調なペースで走行を続ける

2020年1月10日
No. PD20-19

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砂地でのドライビングテクニックが光る1号車

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ノートラブル・ノーミスで好調の2号車

 いよいよ本格的な砂丘ステージに突入。9日に行われたステージ5、アルウラ~ハイル間のSS(競技区間)は353kmのうち後半の約200kmにわたって砂丘が連続する行程に。このSSで日野チームスガワラ1号車の菅原照仁/染宮弘和/望月裕司組は日野レンジャー(HINO500シリーズ)の高い機動力を発揮し、トラック部門総合12位でゴールした。

 前半戦は残り2日、この日の競技は引き続き同国北部の高原地帯を舞台に行われた。SSはアルウラから80kmのリエゾン(移動区間)で到達した標高1000mほどの山間から始まり序盤は前日と同じく大きな石の間を縫って走る比較的高速のピスト(未舗装路)や硬い岩盤の上を通過。その後155km地点からゴールまでは砂丘地帯に入った。砂丘といってもクリアするラインを探しながら連なりを渡っていくような砂丘群ではなく、草も生えている大きな砂山の連続だが、アップダウンは激しく砂が柔らかい箇所も。テクニカルで距離が長いため精神的にも厳しいステージとなった。
 適度にコンパクトな日野レンジャーは元来砂丘ステージを得意としており、1号車はこの日も快走。パンクもなく12位の成績で走り切り、累積順位はトラック部門の総合12位に浮上した。

 SSゴール後は132kmのリエゾンでアシスタンス部隊の待つハイルのビバークに到着。10日は前半戦の最終日を迎え、ハイルから首都リヤドの間で477kmの競技に臨む。

※2号車はステージ2のSSで車両トラブルが発生し、ステージ3の参加を見送り車両を修復。主催者の「ダカールエクスペリエンス」制度により競技の順位はつかない賞典外としてステージ4からコースに復帰した。

菅原照仁(1号車 ドライバー)
やっと砂のエリアに来ましたがそれほど難しい砂丘ではありませんでした。砂丘での車両の状態が確認出来たのでこれからが楽しみです。後半戦に向けていい順位につけているので明日も頑張ります。

染宮弘和(1号車 ナビゲーター)
初めての本格的な砂丘を楽しみました。降りる角度が急なので降り切った瞬間に目の前が地面になるのが新鮮でした。ウェイポイント(チェックポイント以外に通過が義務付けられているポイント)も全部とれてナビの最低限の仕事は出来たかと思います。

望月裕司(1号車 ナビゲーター)
砂丘をいくつも越えるステージで、スピードアベレージは80km、砂丘だと60kmくらいでした。車両は問題なくパンクもなし、ノーミスで走れたので明日もノーミスかつ車を壊さないようにしたいです。

塙郁夫(2号車 ドライバー)
今日は砂丘でATのマニュアルモードを試すなどいろいろな開発テストをしながら楽しんで走っています。ライバルのトラックの走りも間近で見られてとても参考になりました。

塙雄大(2号車 ナビゲーター)
今日のナビゲーションは簡単で問題はありませんでした。競技から外れたのは残念ですが、これから全部のSSを走り切って経験値を高めたいと思います。

毛塚麻由美(2号車 ナビゲーター)
ボンネットキャブの中央席に座っているので砂丘の稜線を越える瞬間は先が見えにくく、直角に落ちるようなところもあって最初は怖かったです。

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ATの調子もよく順調に走行する2号車

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ハイルのビバークに到着した1号車

夜は気温数度まで冷え込む中、点検整備を進める日野チームスガワラ.jpg

夜は気温数度まで冷え込む中、点検整備を進める日野チームスガワラ

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車両の状態を話し合う菅原照仁(右)と塙郁夫(左)両ドライバー

ステージ5のハイライトを以下よりご覧いただけます。

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