【DAY3:ステージ2】【DAY4:ステージ3】 1号車が大会規定により残念ながら戦線を離脱。2号車は累計順位12位に浮上。
2019年1月10日
No. PD19-18

<ステージ2>(DAY3)
1号車はパワーステアリングのトラブルに見舞われ、
コース上でストップ

<ステージ3>(DAY4)
順調に総合順位をあげている2号車
1/8(火)に開催された第2ステージはピスコ周辺の砂漠で342㎞のSS(競技区間)が行われ、その後203㎞の移動区間で南下しマルコナでゴール。第1ステージに比べるとSS距離も長く、本格的な競技が始まった印象だ。
日野チームスガワラの2号車「菅原照仁/羽村勝美」組は序盤でセンターデフのロック機構が不調となったがそのまま慎重に走行。19番手で走りだすとCP(チェックポイント)1までに16位に浮上。終盤のソフトな砂丘も無事走り切って総合14位、排気量10リットル未満クラス1位でゴールした。この結果により累計順位を総合15位としクラス首位のポジションもキープ。
一方、1号車「菅原義正/櫻井亜仁」組は慎重なペースで走り出したが、序盤にステアリング系のトラブルに見舞われてコース上でストップ。やむを得ず舗装路に出て、メカニックと合流し、修復。午後11時過ぎにマルコナのビバークに無事到着したがチェックポイントやゴールを通過していないため大会規定により残念ながら戦列を去ることとなった。
翌日9日(水)の第3ステージはマルコナ周辺の砂漠地帯で331㎞のSS(競技区間)を行い、その後462㎞の移動区間でアレキパでゴール。SSは序盤に約60㎞ほど難易度の高い砂丘があったほか、その後も砂丘とフェシュフェシュ(非常にソフトな微粒子状の土)が交互に出現。石まじりの路面や厳しい登坂など道の悪いところを走る一日となった。なお、この日からトラック部門のスタート順は4輪車と同じ時間枠となり4輪とトラックが混走することとなった。
2号車「菅原照仁/羽村勝美」組はこの日も好調に走行。序盤の砂丘も無難にこなし、総合10位でゴールした。この結果により累計順位はカマズやタトラなど大型のライバル勢に分け入る総合12位に浮上。排気量10リットル未満クラス1位のポジションも堅持した。
明日10日(木)からは大会唯一のマラソンステージに入り、目的地タクナのビバークはメカニック不在のマラソンビバークに。点検や修理は参加者だけで行わなければならず場合によっては11日の競技に影響を及ぼすことになる。その前とあって日野チームのメカニックたちは入念な予防整備を行っていた。
菅原義正(1号車 ドライバー)
ステージ2の序盤の砂丘で突然パワーステアリングが効かなくなり、現場で応急措置を試みましたが上手くいかずメカニックに来てもらいました。色々なことがあるのがダカールラリー。リタイヤは非常に残念ですが、仕方がないと気持ちを切り替えたいと思います。
櫻井亜仁(1号車 ナビゲーター)
あっけない感じで残念です。これがダカールラリーの厳しさなのでしょう。ビバークでの作業手伝いをしながら、次回のチャンスに向けて経験を積みたいと思います。
菅原照仁(2号車 ドライバー)
ステージ3は長い一日でした。前半の砂丘は難しく、その後もパワーを食われるダラダラ登りや、石が多くてペースが上がらないところなど我慢のステージといった感じでした。クルマは快調。マラソンステージに入るので壊さず速く走れるよう頑張ります。
羽村勝美(2号車 ナビゲーター)
1号車のリタイヤは残念。昨年は自分がリタイアしましたが、残された方が結果に対するプレッシャーがすごいことが分かりました。ステージ3はテクニカルなコースで走れるところを見つけながら走るのが大変でした。

<ステージ2>(DAY3)
マルコナのビバークで日野レンジャーの到着を待つ
アシスタンストラック

<ステージ2>(DAY3)
車両トラブルについて説明する菅原義正ドライバー

<ステージ3>(DAY4)
ロングステージを総合10番手の成績で終えた菅原照仁ドライバー

<ステージ3>(DAY4)
アレキパに到着し、さっそくロードブックの予習にかかる羽村ナビ