ダカールラリー2017に向け活動開始
2016年6月6日
No. PD17-01
ダカールラリー2017に向け活動開始
~トレーニング戦の追加・販社メカニック決定~
次回のダカールラリー2017の開催国が決定し、日野チームスガワラは26回連続完走・クラス8連覇に向けて活動を開始、2017年大会に向けて、車両性能の向上とともに夏季のトレーニングを強化します。また、全国の日野販売会社から、レースを支えるメカニックが公募・選抜され、チームに合流しました。ぜひ、皆様の熱い応援をお願いします!

ダカールラリー2017の概要が決定
2017年のダカールラリーの開催国とルートが決定しました。2009年に南米大陸に舞台を移して以来、初めてパラグアイが開催国に加わり、アルゼンチンとボリビアとあわせて3か国での開催となります。
レースは、2017年1月2日にパラグアイの首都アスンシオンをスタートしアルゼンチン国境を目指し南下。アルゼンチンに入った後、ボリビアの国境に向け北上します。ボリビアに入国後は、標高3,500m以上を維持しながら首都ラパスまで北上し、1月8日に休息日を迎えます。後半戦がスタートすると、標高4,000mを超えるアンデス山脈の東側を南下し、ウユニ塩湖の脇を抜け、再びアルゼンチンに入国。アルゼンチン西部のフィアンバラの砂漠地帯でレースのハイライトを迎えます。13日間の激闘を終えた後、競技者達は同国の首都ブエノスアイレスで、1月14日にゴールセレモニーで観衆の祝福を受けます。
約8,000㎞を超えるルートが設定され、ボリビアの高地で4ステージが行われるなど、次回のダカールラリーも世界一過酷なレースとなることが予想されます。
<ルート>
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日付 | ステージ | スタート | ゴール |
---|---|---|---|
1月2日(月) | スタートセレモニー・ステージ1 | アスンシオン(パラグアイ) | レジステンシア(アルゼンチン) |
1月3日(火) | ステージ2 | レジステンシア | トゥクマン |
1月4日(水) | ステージ3 | トゥクマン | フフイ |
1月5日(木) | ステージ4 | フフイ | トゥピサ(ボリビア) |
1月6日(金) | ステージ5 | トゥピサ | オルロ |
1月7日(土) | ステージ6 | オルロ | ラパス |
1月8日(日) | 休息日 | ラパス | |
1月9日(月) | ステージ7 | ラパス | ウユニ |
1月10日(火) | ステージ8 | ウユニ | サルタ(アルゼンチン) |
1月11日(水) | ステージ9 | サルタ | チレシト |
1月12日(木) | ステージ10 | チレシト | サンフアン |
1月13日(金) | ステージ11 | サンフアン | リオクアルト |
1月14日(土) | ステージ12・ゴールセレモニー | リオクアルト | ブエノスアイレス |
「シルクウェイラリー2016~ロシア・カザフスタン・中国~」に参戦
~ラリーモンゴリア2016に加えトレーニング戦として追加~
日野チームスガワラは、2016年7月8日~23日に、ロシア・カザフスタン・中国で行われるシルクウェイラリー2016に初めて参戦します。
日野チームスガワラは、ダカールラリーを見据えた夏季のトレーニングを兼ねて例年参戦しているラリーモンゴリアに加えて、ライバルが多く、砂漠ステージの多いシルクウェイラリーに参戦し、ドライバーとメカニックのスキル向上と、改良した車両性能のテストを行います。
参戦体制は、日野レンジャー2号車が1台で参戦し、ドライバーに菅原照仁さん、ナビゲーターに杉浦博之さんが乗車。メカニックは、鈴木誠一さん*がメカニックリーダー、中村昌樹さんがサブリーダーを引き続き担当し、日野の全国販売会社から公募選抜された4人と新たに日野自動車から1人*が、3台のサポートカーに乗り込み、レースを支えます。
6月5日に、日野チームスガワラは、日野自動車の茨城テストコースで完成した日野レンジャー2号車のシェイクダウンを行い、車両性能の確かな向上を確認。現在、スタート地点であるモスクワへ向けて出発を待つばかりです。
*ラリーモンゴリア2016は欠場


杉浦博之ナビゲーター(左)
シルクウェイラリー2016~ロシア・カザフスタン・中国~ 大会概要
日程 | 2016年7月8日~23日 |
---|---|
開催国 | ロシア~カザフスタン~中国 |
距離 | 競技区間/ 4,105㎞ 移動区間/ 6,675㎞ 総走行距離/10,780㎞ |

<ルート>
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日付 | ステージ | スタート | ゴール | 競技 区間 | 移動 区間 | 計(km) |
---|---|---|---|---|---|---|
7月8日(金) | スタート セレモニー | モスクワ「赤の広場」(ロシア) | - | - | - | |
7月9日(土) | ステージ1 | モスクワ | カザン | 2 | 852 | 853 |
7月10日(日) | ステージ2 | カザン | ウファ(カザフスタン) | 136 | 486 | 622 |
7月11日(月) | ステージ3 | ウファ | コスタネイ | 200 | 612 | 812 |
7月12日(火) | ステージ4 | コスタネイ | アスタナ | 345 | 510 | 856 |
7月13日(水) | ステージ5 | アスタナ | バルカッシュ | 569 | 252 | 821 |
7月14日(木) | ステージ6 | バルカッシュ | アルマティ | 411 | 445 | 856 |
7月15日(金) | 休息日 | アルマティ | - | - | - | |
7月16日(土) | ステージ7 | アルマティ | ボルタラ(中国) | 77 | 534 | 610 |
7月17日(日) | ステージ8 | ボルタラ | ウルムチ | 257 | 572 | 829 |
7月18日(月) | ステージ9 | ウルムチ | ハミ | 384 | 383 | 767 |
7月19日(火) | ステージ10 | ハミ | ドゥンファン | 340 | 144 | 484 |
7月20日(水) | ステージ11 | ドゥンファン | ジャーユーグァン | 330 | 259 | 590 |
7月21日(木) | ステージ12 | ジャーユーグァン | アルシャー | 425 | 253 | 678 |
7月22日(金) | ステージ13 | アルシャー | ウーハイ | 367 | 368 | 735 |
7月23日(土) | ステージ14 | ウーハイ | ウフホト | 261 | 513 | 774 |
7月24日(日) | ステージ15・ ゴール セレモニー | ウフホト | ペキン | 0 | 490 | 490 |
計 | 4,105 | 6,675 | 10,780 |
ラリーモンゴリア2016 大会概要
日程 | 2016年8月7日~14日 |
---|---|
開催国 | モンゴル |
距離 | 3,800㎞(区間別距離は未公表) |
ルート | 首都ウランバートル発着 |

参戦体制
競技車両 | 日野レンジャー2号車 1台 |
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サポート車両 | 日野プロフィア(FU) 1台、 ハイラックス 2台 |
ドライバー・ナビゲーター | 菅原照仁(JRM)*1・杉浦博之(JRM) |
メカニック | リーダー・鈴木誠一(JRM)*2 サブリーダー・中村昌樹(日野自動車 車両生技部) 吾妻広之(福島日野自動車)*3 中村浩司(石川日野自動車) 井上順也(岡山日野自動車)*3 國本賢治(広島日野自動車) 岡部陽一(日野自動車 車両生技部)*2 |
*1:JRM(日本レーシングマネージメント株式会社の略)
*2:ラリーモンゴリア2016は欠場
*3:販売会社としてダカールラリーメカニックに初選出
2017年大会に挑む販売会社メカニックが決定

(敬称略。左から、福島日野・吾妻、石川日野・中村、岡山日野・井上、広島日野・國本)
2016年5月下旬に、日野自動車の羽村工場で販売会社メカニックの選考会が行われ、4人のメカニックが決定しました。日野自動車は、サービス技術力の向上を目的とし、1995年から全国の販売会社から公募選抜し、レースメカニックとして派遣する制度を開始。ダカールラリーの出場経験のあるメカニックが全国に延べ47人、今回決定した4人を合わせて、延べ51人となります。
6月上旬に、4人のメカニックはチームに合流し、車両製作やトレーニング戦に参戦し、ダカールラリー本番に向け準備を行ってゆきます。