2号車が終盤にスタックもSS総合14位

2016年1月14日
No. PD16-22

最大の難所フィアンバラで2台の日野レンジャーが健闘

13日の行程はアルゼンチンのベレン~ラ・リオハ。今大会最大の難所とされるフィアンバラ砂漠で競技を行った。フィアンバラはアンデス山麓の盆地で高い気温と白く柔らかい砂丘やフェシュフェシュが特徴。2009年にダカールラリーが南米に舞台を移して以来、難易度の高いステージとして幾度も使われてきたエリアである。当初予定していたスタート地のキャンセルに伴って前半戦を中心に大幅なルート変更を行った今大会に於いては唯一の本格的な砂漠ステージとなり、注目を集めていた。

1号車 菅原義正/高橋貢組
1号車 菅原義正/高橋貢組

この日は朝方強い雷雨に見舞われてスタート時間が遅延。これに伴い予定されていた各部門上位車のみの一斉スタートをキャンセルするとともにSS距離も当初の278㎞からCP(チェックポイント)5までの244.7kmに短縮された。

前日12日のSSでトップ10入りを果たした日野チームスガワラの日野レンジャー2号車菅原照仁/杉浦博之組は引き続き快走。9番手でスタートするとCP2から中間のニュートラルゾーンまでに6位、さらにCP4では4位に躍進した。しかし終盤の砂丘で不運なスタックを喫し、約1時間をロス。総合14位/排気量10リットル未満クラス1位でゴールした。また、31位スタートの1号車菅原義正/高橋貢組は周囲の車両がスタックする中ベテランらしい確かな走りを見せ、じわじわと順位をアップ。総合25位/クラス2位で到着した。

この結果により累積順位では2号車が総合14位にポジションアップして排気量10リットル未満クラスの1位を堅持。1号車も総合28位/クラス2位として同クラスのワン・ツー体制を引き続きキープした。

ラ・リオハのビバークは以前にも何度か使われたことのあるサーキット場(アウトドローモ・デ・ラ・リオハ)。コースのランオフエリアにビバークを張った日野チームはメカニックたちが朝方まで日野レンジャーの点検整備を行った。

明日14日はラ・リオハからさらに南下してサン・ファンへ。山間地の悪路で431㎞のSSが予定されている。

菅原義正/砂が柔らかくて大変でした。序盤に30分ほどスタックしましたが、あとは問題なし。最後に左前輪がスローパンクになりましたが、空気圧調整装置で補いながらゴールしました。長い一日でした。

高橋貢/本格的な砂丘越えは初めてで、昨日にも増して緊張しました。こんなところを登れるんだと感心したり、ナビゲーションが忙しかったりと自分にとっても大変でした。

菅原照仁/砂が深いところが多く、とても難しいコースでした。序盤に右前輪がスローパンク状態になりましたが、タイヤ空気圧調整装置でエアを足しながら走り、中間地点に設定されていた15分間のニュートラルゾーンでタイヤ交換をしたのでロスはなし。終盤のスタックはタトラに引っ張ってもらって脱出できました。車両の性能差というよりは経験があれば上位に行けるSSで、コース設定に対する主催者の意図を感じました。

杉浦博之/きついコースでしたが、トラックのトップ勢も停まっていたりして、競っている感覚が楽しかったです。区間タイムでも4番手は初めてなので手ごたえを感じました。

田極正樹/睡眠時間は短いのですが、意外に体の調子は良いです。それに作業をしていると時間が経つのが早いですね。1号車が無事に走ってくれているのでやりがいを感じますし、帰ってくるとほっとします。

近藤匡人/ここにきて疲労が溜まってきたのも感じますが、日野レンジャーの好結果を聞くと気持ちが高まります。疲れているのはみんな同じだと思いますが、最後までミスのないよう気を付けて作業したいと思います。

外池望/このメンバーでする作業もあと3日で終わると思うと寂しいです。徹夜の連続など、しんどい中でもみんなで声を掛け合いながら安全・確実な作業を心がけてきました。一つの目標に向けて力を合わせる、良い経験をさせて頂いたと思います。

坂口英之/毎日、日野レンジャーが無事に走ることが出来るよう頑張ってきたつもりですが、ラリーもあと数日でゴール。思えばあっという間でした。作業をしていて一番きつかったのは4日目のフフイでの豪雨で、あれ以来どんな状況でも平気になりました。

2号車 菅原照仁/杉浦博之組
2号車 菅原照仁/杉浦博之組
砂丘の難しさを話す菅原義正
砂丘の難しさを話す菅原義正
ビバークに着いて安堵の菅原照仁
ビバークに着いて安堵の菅原照仁
ラ・リオハのビバークで整備される日野レンジャー
ラ・リオハのビバークで整備される日野レンジャー
到着した2号車をチェックするメカニックたち
到着した2号車をチェックするメカニックたち

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