「素晴らしい出来栄えのサスペンション」
2014年8月22日
No. PD15-08
― ラリーモンゴリア2014を走り終えた菅原照仁さんのコメント ―

日野チームスガワラは、モンゴルで行われたラリーモンゴリア2014(8月10日~17日)に、新しいサスペンションを含む改良点の実践テストのために日野レンジャーで参戦しました。その結果について、菅原照仁ドライバーのコメントを紹介します。
菅原照仁さん「今年1月のダカールラリーでベールを脱いだ9リッターの新型エンジンA09Cは、我々の予想を上回るポテンシャルを見せてくれましたが、そのパワーを路面に伝える足廻りの強化が次大会へ向けた大きな課題となりました。そして、帰国後すぐに日野自動車の開発スタッフと打合せを重ね、まったく新しいシステムの足廻りを採用することを決定し、ギリギリのスケジュールのなか急ピッチで準備が進められました。7月初旬の茨城テストコースでのシェイクダウンを経て、モンゴルでのレースが始まる前にも現地で開発スタッフとともにテストが繰り返され、いよいよ8月10日のスタートを迎えました。
今年の大会は、初日から450kmを超えるSS(競技区間)が続くハードなものでしたが、サスペンションのフィーリングはこれまでのものとは異次元の素晴らしさで、凸凹道でもタイヤが確実に路面を追従している感覚がはっきりと伝わってくるほど、我々の狙い通りの動きをみせてくれました。また、懸念された耐久信頼性もまったく問題なく、ダカールラリー本番に向けて大きな手応えを得ることができました。来年のダカールへ向けては、更にパワーアップしたエンジンが投入される予定で、排気量10リッター未満クラスの連覇にとどまらず、総合上位進出への準備が整ってきたことが実感できました。今後に、ご期待下さい!」
ラリーモンゴリア2014を終えた日野レンジャーは、9月中旬に日野自動車の羽村テストコースに運び込まれ、ダカールラリーへ向けた整備が行われる予定です。


次回ダカールラリーに参戦する販売会社メカニックがチームに合流
8月中旬、次回のダカールラリーに参戦する4人の販売会社のメカニックがチームに合流しました。チームメンバーとの顔合わせでは、それぞれのレースに向けた熱い思いが語られ、チーム代表兼ドライバーの菅原義正さんから激励の言葉がかけられました。

林 博永 (はやし ひろなが)
函館日野自動車(株)
1976年3月1日生まれ、38歳。北海道函館市出身。
「小さいころからずっと夢見てきたダカールラリーです。やっと立つことができる夢の舞台なので、悔いの残らないように精一杯頑張ります。」

菅原 瞬介 (すがわら しゅんすけ)
東京日野自動車(株)
1983年1月10日生まれ、31歳。岩手県西磐井郡出身。
「メンバーに選んでいただいたからには、とことんやって勝ちたいです。現場では勝つための整備をできるように、今から4か月しっかりと準備をしていきたいです。」

福野 広弥(ふくの ひろや)
横浜日野自動車(株)
1984年11月17日生まれ、29歳。神奈川県横浜市出身。
「何もかもが初めての経験になりますが、どんな困難でも悔いの残らないように、チームの仲間とともに最後まで全力で頑張ります。」

益田 崇史(ますだ たかし)
広島日野自動車(株)
1982年3月30日生まれ、32歳。広島県庄原市出身。
「これまで出場してきた先輩たちに負けないくらい、『広島の益田はすごいぞ。今年のメカはすごいぞ』と言ってもらえるように、チームでしっかりと準備をして挑戦してきます。」
菅原義正さん「メカニックのみなさんは、これまでとは全く違う世界に突入することになります。レースでは、本当に命がけの厳しい戦いが待ち受けていますが、我々ドライバーやナビゲーターの選手たちと、メカニックチームがお互い良いリズムで戦うことができれば、必ず良い成績を残すことができるはずです。頑張っていきましょう!」
