ダカールラリー2014 レースレポート「第13ステージ・ゴールセレモニー」
2014年1月19日
No. PD14-28
排気量10リットル未満クラス5連覇を達成
2号車が総合12位の好成績でバルパライソにゴール
ダカールラリーは18日、最終行程となるチリのラ・セレナ~バルパライソ間で157kmの競技を実施。その後バルパライソ市内へ移動し、港前の広場でゴールセレモニーを行って13日間の戦いが終了した。日野レンジャーの2台体制でトラック部門に参戦した日野チームスガワラは、2号車菅原照仁/杉浦博之組が累積順位の総合12位で排気量10リットル未満クラス優勝を獲得。1号車菅原義正/羽村勝美組が総合32位でクラス2位を獲得し、目標であった同クラスの5連覇をワン・ツー・フィニッシュで飾った。総合順位でも2号車が大型車のライバル勢に分け入る12位に食い込む好結果をたたき出し、今回が開発の総仕上げとなる新型レーシングトラックの性能の高さをアピールした。

アルゼンチンのロザリオからチリのバルパライソへの行程で開催された今大会は、前回より1日短い13日間ながら全行程9209kmに対してSS総距離は5212kmと競技区間が長く、厳しい内容が予想されていた。実際にスタートしてみるとステージの長さや酷暑がコースの難易度を高めた一方、後半戦のアタカマ砂漠のステージでは砂丘の難しさがそれほどでもなく、難しいステージで強さを発揮する日野レンジャーにとっては良いところを見せるチャンスの少ない大会となった。それでも排気量10リットル未満クラスでは序盤からワン・ツー体制を構築。次期搭載予定エンジンの実戦テスト的な意味合いも強い1号車も、3位以下を寄せ付けない安定した速さを披露した。
18日のSSはグラベルのワインディングが主体。距離も157kmと短く、プッシュしても得られるタイム差は小さい。丁寧な走りを心がけた2号車が17位・クラス1位、1号車も43位・クラス3位でゴールするとそのまま257kmの移動区間でバルパライソへと向かった。ゴールのポディアムは港の広場にあるチリ海軍の施設前に設置され、南米らしい賑やかな雰囲気の中でセレモニーが行われた。
道路の渋滞もあってポディアムには当初の予定より遅い午後11時頃に2号車が、12時過ぎには1号車が到着した。選手たちは地元の日野自動車のゲストが見守る中、日本から駆け付けた日野自動車の市川会長とがっちり握手。クラス優勝を祝したシャンパンを檀上で振り撒き、喜びを爆発させた。




市川正和/今回は2号車の成績が素晴らしい。1号車もよく頑張ったと思います。排気量10リットル未満クラスではもはや敵なしですが、次回はぜひ総合上位ベストテン入りを目指して頑張って頂きたいと思います。
菅原義正/新型車のテストドライバー役も兼ねて参戦したダカールですが、とても良い結果が出ました。とくに排気量10リットル未満クラスのワン・ツー・フィニッシュを親子で達成出来て感激しています。支えてくださった皆様、ありがとうございました。
羽村勝美/色々なことがありましたが、結果的に全て良かったです。とにかくここ(バルパライソ)に無事来られてほっとしました。
菅原照仁/結果は12位ですが、今までで一番内容があり、達成感を感じています。J08C型8リットルエンジン搭載車の最終年に良い結果を残せて嬉しいですし、おそらくA09C型8・8リットルエンジンを積むことになる新型車で出場する次回のダカールが今から待ち遠しい気持ちです。
杉浦博之/今回は距離が長かった。もう少し砂丘の難易度が高まれば我々の順位も上がったと思います。転倒したときはどうなるかと思いましたが、無事に直ってよかった。ゴールする難しさが分かったような気がします。
鈴木誠一/新型エンジンを積んだ1号車はエンジン水温もずっと安定していたし、ミッドシップエンジン用に開発したファンドライブなども全く壊れなくて一安心。エンジンコンピュータの分かるエンジニアの方に来て頂いたのも心強かったです。
末永健司/振り返ると短い期間でしたが、やっている間は作業に追われていました。失敗してから気づくことなど反省点もありますが、それぞれの販社や地域で異なる工具の使い方など興味深いものも知ることが出来ました。
田村博明/本番の2週間はあっという間でした。その中で結果が出て良かったと思います。ポディアムはすごい人でしたね。
瀬沼礼代/初めての海外なので何もかも新鮮でした。本番中は忙しいですが、体力が万全なら問題にはならない。先輩に聞いていた通り体力の維持は大きな課題ですね。
富家忠彦/あれっという間に終わりましたね。毎日がSSを抜けるまでは心配、帰ってきたクルマを見てほっとすることの繰り返しでした。
名越勝之/終わってみると短く感じる2週間でした。来年以降目指すところも見えてきましたし、今回の自分の経験も活かして行きたいと思います。




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