SS中にトランスファ破損の試練 自力で修復し、ゴールに無事到着
2026年1月17日
果敢に走行するHINO600
ポジションアップを狙うHINO600
1月16日の行程はアル・ヘナキヤ~ヤンブ-。紅海岸近くの山間地で311㎞の競技が行われた。4輪部門のトラッククラスにHINO600シリーズで参戦している日野チームスガワラ(菅原照仁/染宮弘和/望月裕司組)は順調に走行していたが、250㎞地点付近で駆動系トラブルに見舞われてストップ。約4時間半をかけて自力で応急処置を施し、無事ゴールに到着した。(日本時間17日午前6時半時点で競技結果は掲載されていない)
この日のSS(競技区間)はアル・ヘナキヤからマディナを越えて西に215㎞向かった紅海近くの山間地が舞台。300㎞以上の本格的競技としてはこれが最終ステージとなる。路面は峡谷を行くワイドなグラベル路からワジ(枯れ川の底)の交差を経て間もなく砂丘も登場。その後も荒れた岩場と砂が交互に現れる、サウジアラビアらしい変化に富んだ内容となっていた。
トラッククラス16番手でスタートを切った日野チームスガワラは快調なペースで184㎞地点までにクラス10番手までポジションアップ。その後も順調に推移していたが、250㎞地点付近を走行中にトランスファの温度が急に上昇し、間もなく駆動が伝わらない状況となってストップした。乗員は所持していたスペアパーツで修復を試みたがトランスファ内部の破損部位が広範囲で対応出来ず。やむなく他の競技車に258㎞地点のCP2まで牽引してもらい、その場でトランスファを降ろした。さらに前軸デフ~トランスファ用のプロペラシャフトをギアボックス~後軸デフにつなぐことで車両は走行可能な状態に。プロペラシャフトは長さが合わないために大きく屈曲しており、また前軸には駆動が掛からない2輪駆動状態のため、再スタート後は砂丘をパスしながらゴール地点に向かった。
SS終了後は194㎞のリエゾンで紅海岸に沿って北上し、ヤンブーへ。ビバークでは待機していた日野チームスガワラのメカニックたちがさっそく修理作業に取り掛かった。
17日はヤンブ―近郊の丘陵で108㎞の最終SSを行ったあと、ビバーク内のポディアムにフィニッシュ。ゴールセレモニーが開催されて2026年大会の全日程が終了する。
菅原照仁
今日は石にケアしながらパンクもせず、良い調子で走っていたのですが昨年に続いてトランスファのトラブルが出てしまい残念です。壊れる直前に路面側からの入力はありましたが、大きくなかったので原因としては腑に落ちません。
染宮弘和
直している最中に日没になり、再スタート後は真っ暗でした。砂丘に置かれているGPSのウェイポイントは飛ばしてきましたが、全体の80%はクリア出来ているのでタイムペナルティだけで競技は続行出来ると思います。
望月裕司
破損した際、トランスファの油温は130℃まで一気に上がりました。外観はフロント側出力部のフランジやケースが割れてオイルが漏れている状態。中もグズグズで手持ちのパーツでは直せませんでした。昨年も壊れたので対策はしていたのですが...。
工具箱を準備する今川博貴
パーツを準備する鈴木誠一と菊池拓実
応急処置を行う同乗メカニックの望月裕司
車載工具を確認する田澤正和



