ステージ6:累積総合17位に浮上して前半戦を終了 ハイブリッドシステムもしっかりと機能してSSを12位でゴール

2022年1月8日
No. PD22-05

後半戦に向けて健闘を誓うメカニックたち 0L3A1959.jpg後半戦に向けて健闘を誓うメカニックたち

前半戦を終えた0L3A1菅原照仁/染宮弘和/望月裕司組 884.jpg前半戦を終えた菅原照仁/染宮弘和/望月裕司組

 前半戦の最終日となる7日、サウジアラビアの首都リヤドを基点とするループ状のコースでステージ6の競技が347.57㎞にわたって行われ、ハイブリッドシステム搭載のHINO600シリーズでトラック部門に参戦している日野チームスガワラの菅原照仁/染宮弘和/望月裕司組は順調なペースを保って総合12位でゴール。累積順位を17位まで高めて前半戦を折り返した。

 この日は2つのループ状コースを2輪とクアド、4輪とトラックが交互に挑む行程の2日目。4輪とトラックは東側のコースで競技に臨んだ。

 行程はまずリヤドのビバークから88.51㎞のリエゾン(移動区間)でスタート地点に移動。SSの路面は前日と似た内容で、広いエリアに多くのワダチがあり、ハイスピードながらナビゲーションの難しい区間が中心だった。途中、山間地の岩場を抜けるほか、最後の40㎞は柔らかい砂の砂丘を越えてゴールする。降雨の影響でワジ(枯れ川の底)が泥沼化するとともに一部のワダチが消えて見にくくなっており、ロードブックで指示されるカップ(方位)に細心の注意が求められるステージだった。ゴール後は127.66㎞のリエゾンで再びリヤドへ。比較的コンパクトかつ平均車速の高い行程のため、多くの競技者は明るいうちにビバークに帰着した。

 この日、日野チームのHINO600シリーズはハイブリッドシステムの発電制御の不具合を解消し、異音の問題も改善して出走。リアサスペンションのセッティング変更が奏功してバンピーな路面にケアしながらも順調なペースを維持した。ハイブリッドのアシスト効果も感じられ、後半の砂丘も問題なくスピードを維持してゴールまで走りきった。

 明日8日はリヤドで大会の中間日を迎える。競技は行われないがメカニックたちは9日からの後半戦に向けて車両の整備点検に忙しい。この日、HINO600シリーズがビバークに帰着すると日野チームのメカニックやサポートメンバーは徹底的な車両のリフレッシュを実施するべく早速点検作業に取り掛かった。

菅原照仁

今日のステージは比較的良いリズムでハイブリッドのアシストとエネルギー回生が出来、アシストの効果を確認しながら走れました。今大会はハイブリッドシステムを搭載する初めてのチャレンジだけに当初は色々な課題が見つかりましたが、今日までに大分仕上がってきた。ATやボンネットキャブのメリットも大きいと思います。

染宮弘和

今日も数百メートルごとに変化するカップ(方位)の指示に合わせてワダチを乗り換えて行く、忙しいステージで喉が枯れました。路面が堅いので乗員へのショックも相当です。

望月裕司

昨晩チェックしたハイブリッドの制御はバッチリ。SS中のタイヤ空気圧は高めを保ち、雨で砂が締まったのか砂丘も高めのまま車速を維持出来ました。前半戦で出た初期トラブルは想定の範囲内と思っています。

点検整備の内容を打ち合わせる日野チームスガワラ 0L3A1905.jpg点検整備の内容を打ち合わせる日野チームスガワラ 

順調な走りに手ごたえを感じた菅原照仁 0L3A1878.jpg順調な走りに手ごたえを感じた菅原照仁

ステージ5のハイライトを以下よりご覧いただけます。

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