ステージ9:悪路の我慢ステージを10位で走破 1本パンクのほかはトラブルなくクリア
2021年1月13日
No. PD21-12
ビバークで寛ぐ望月裕司
ネオムのビバークで洗車される日野レンジャー
ダカール2021は12日、サウジアラビア北西部のネオムを基点にした465㎞の競技を行い、日野チームスガワラの日野レンジャー菅原照仁/染宮弘和/望月裕司組はトラック部門総合10位の成績でゴールした。累積順位は総合13位のままだが上位とのタイム差を縮小。排気量10リットル未満クラスでは2位のイブラハム・アルムーナ組(メルセデス・ベンツ・ウニモグ)に31時間あまりの差をつけて首位を堅持している。
ネオム基点のループは前回大会でも行われたが、今回は前回とは逆の時計周りに周囲の丘陵を巡るもの。ビバークから109㎞離れたヨルダン国境近くの海岸でスタートしたSSは間もなく山間地へ向かい、グラベル(土)から砂、ワジ(枯れ川の底)のフェシフェシと路面は変化した。草の茂った砂の凸凹道や堅い岩場、埃の酷いワジなど平均車速は低く、砂の中の石がパンクを招く区間などリスクも盛りだくさんの難コースだった。
日野レンジャーはこのSSを粛々とアタック。ワジの中で右前輪をパンクしたものの約10分で交換を終えると、その後はミスコースもなく走り切り、大型の上位勢に食い込む総合10位でゴールした。その後は6㎞のリエゾン(移動区間)でネオムのビバークへ帰還。翌日のステージに備えて洗車のあと入念な点検整備を行った。13日は紅海沿いのネオムから内陸部に入りアル・ウラまで342㎞のSSを含む582㎞のステージが予定されている。
菅原照仁
悪路と石、そして埃も酷いタフなステージでした。今日からタイヤをセミマッドタイプのXZLに替えたら操安性が向上。コースに合っていたと思います。明日のアルウラへのルートは前回大会でも走りましたが違う道を行くようです。
染宮弘和
今日のナビゲーションはとにかくコマ図が多く、ずっとしゃべりっぱなしで喉が枯れました。引っ掛け問題のような分岐もありましたがミスなくクリア出来て良かったです。
望月裕司
路面が刻々と変わるステージでタイヤ空気圧の調整が間に合わないほど。体は大丈夫ですが振動で首が痛い。忙しい一日でした。
我慢のSSを走り切った菅原照仁
カレーライスの夕食を摂る染宮弘和
ステージ9のハイライトを以下よりご覧いただけます。