中間休息日:難易度の高まる後半戦に向けて 中間休息日で車両を完全にリフレッシュ

2021年1月11日
No. PD21-09

リアボディ修復する鈴木誠一と近内舜 1N9A5381.jpg

リアボディ修復する鈴木誠一と近内舜

ハイルのビバークで点検整備を行う日野チームスガワラ 1N9A5450.jpg

ハイルのビバークで点検整備を行う日野チームスガワラ

 ダカール20219日、サウジアラビア北中部の都市ハイルで中間休息日を迎えた。ビバークが設営されたのは地方空港の向かい。遠方に山の稜線を望む標高1000mほどの山間地は前回大会でも訪れた同地方の州都である。

 日野チームスガワラのメカニックたちは8日晩に日野レンジャーがビバークに到着したあと午前2時ごろまで作業を実施。日没後の冷え込みは厳しく、この日も時折り小雨が降る中早朝から一日をかけて点検整備と車体の補修を行った。休息日は日常の点検整備に加え前後リーフスプリングや油脂類の予定交換時期にあたり、さらに5日の転倒時に破損したリアボディの補修作業など内容は盛りだくさん。それでも9日晩には車両は完全にリフレッシュされて後半戦へ万全の態勢を整えた。

 前半戦を終えて菅原照仁/染宮弘和/望月裕司組の日野レンジャー/HINO500シリーズはトラック部門の累積順位で総合14位で排気量10リットル未満クラスの首位につけている。現在はアクシデントによる遅れを取り戻す途上でさらなる順位の浮上が期待されるが一方で上位勢のペースも上がっている。排気量10リットル未満クラスの12連覇とトラック部門の総合上位入賞という目標に向けてチームは引き続き全力を尽くす。

 10日は大会唯一のマラソン行程となりアシスタンス不在のサカカまでの間で471㎞の競技が予定されている。翌日のネオムまで2日間を手持ちのタイヤと交換パーツのみで走るためアクシデントやトラブルによる順位変動が大きい。後半戦の難関の始まりとなりそうだ。

菅原照仁
休息日に車両を完全な状態にすることが出来、後半戦に思い切って臨むことが出来ます。前回大会時よりもライバル勢がキャブサスペンションの改良などによってギャップや悪路の通過速度を高めており、我々としては100%のペースでミスなく戦うしかない状況です。とにかく頑張ります。

染宮弘和
休息日に体調を整えることが出来たので、明日からの後半戦をしっかりナビゲーションして行きたいと思います。これから岩が多く出てくるとキャブの振動が大きくなってデジタルのロードブックは読みにくくなるので要注意ですね。

望月裕司
今日は転倒時に破損したデータロガーの配線関係を補修しました。これで明日からは全てのデータが取れるはずです。重整備もありましたが皆元気です。後半戦は勝負どころになると思いますので頑張ります。

リダクションハブをオーバーホールする佐藤メカニック 1N9A5411.jpg

リダクションハブをオーバーホールする佐藤メカニック

ブレーキを点検する良川メカニック 1N9A5397.jpg

ブレーキを点検する良川メカニック

ビバークで寛ぐ菅原照仁 1N9A5459.jpg

ビバークで寛ぐ菅原照仁

給脂の準備をする毛塚メカニック 1N9A5423.jpg

給脂の準備をする毛塚メカニック

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