ステージ7:今大会最長546kmのSSを11位で終えて 累積順位は総合10位へ浮上

2020年1月13日
No. PD20-22

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重力に逆らうように駆け抜ける1号車

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転倒したものの、立て直した2号車

 12日、ダカール・ラリー2020はサウジアラビアのリヤド~ワジ・アル・ダワシル間で競技を行い後半戦に突入した。SS(競技区間)の舞台は首都リヤドの南部に広がる砂漠地帯で今大会最長の546km。大半は砂地の台地を行く比較的スピードに乗れる路面で短い砂丘を何度か越えるコースだった。日野チームスガワラの1号車 菅原照仁/染宮弘和/望月裕司組(日野レンジャー/HINO500シリーズ)は快調にトラック部門総合11位でゴール。この結果により累積順位で一つ順位を上げ総合10位に浮上した。

 この日の行程はリヤドから128kmのリエゾン(移動区間)で南西に下った標高700mほどの丘陵からスタート。アップダウンのある砂地のオフロードを行く途中で砂丘が現れる繰り返しで走行中はしばしばトラック部門の制限最高速度である時速140kmに到達した。中間休息日に排気系のトラブルを解決した1号車は順調に走行しパンクやスタックもなく5時間20分のタイムでゴール。その後67kmのリエゾンでワジ・アル・ダワシルのビバークに到着した。
 一方序盤のトラブルで戦列を去ったが賞典外の「ダカールエクスペリエンス」での走行を続ける2号車 塙郁夫/塙雄大/毛塚麻由美組(北米専用車/ HINO600シリーズ)は270km地点を走行中に砂丘の斜面で右側に転倒。幸いダメージは最小限で後続のトラックに起こしてもらったあとそのまま走ってゴールした。
 13日も同地を基点に今大会2回目のループコースで477kmの競技が予定されている。

菅原照仁(1号車 ドライバー)
今日は高速ステージを気持ちよく走れました。ハイスピードといってもトラックは規則で140km/hしか出せないのでそれほどリスクが高いとは感じません。明日のループからは難しくなると思うので気持ちを引き締めて臨みます。

染宮弘和(1号車 ナビゲーター)
パンクもなく順調そのもの。ナビゲーションはカップ(方位)を示すだけでノーミスでした。後半戦に入ってチームワークが良くなってきています。明日に向けロードブックを入念にチェックし、ミスなく走れるよう頑張ります。

望月裕司(1号車 ナビゲーター)
休息日のメンテナンスのおかげでノートラブル・ノーミスで終えることが出来ました。CTIS(タイヤ空気圧調整装置)の操作もだんだん慣れてきて、照仁さんからの指示の前に路面を見て調整出来るようになってきました。ナビの補佐もしながら快調に乗っています。

塙郁夫(2号車 ドライバー)
窪みを避けようと斜面でラインを変えたらゆっくりと倒れてしまいました。砂丘とトラックの経験不足。情けないです。

塙雄大(2号車 ナビゲーター)
倒れたときは驚くというよりスローモーションのように傾いていきました。その後は助けてくれたトラックを追い越して帰ってきました。

毛塚麻由美(2号車 ナビゲーター)
転倒したあと起こしてくれたトラックが来るまで1時間待ちました。ダメージは車体右側のへこみとインタークーラーの変形などがありますが、しっかり直してもらい明日からまた頑張ります。

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ワジ・アル・ダワシルのビバークに到着したアシスタンス部隊

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ステージを振り返る菅原照仁ドライバー

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2号車のダメージを確認するメカニックたち

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転倒した状況を説明する塙郁夫ドライバー

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ビバークでロードブックの予習に余念のない染宮(左)塙(右)両ナビゲーター

ステージ7のハイライトを以下よりご覧いただけます。

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