シルクウェイラリー前半戦を11位で終了

2016年7月16日
No. PD17-03

今年、チームとして初めてシルクウェイラリーに参戦している、日野チームスガワラの日野レンジャーは7月9日にモスクワをスタートした後、連日のステージを大きなミスやトラブルもなく走り続け、14日にカザフスタンのアルマティに到着し、総合11位で前半戦を終了しました。ハイスピードステージでは、改良を加えたサスペンションが威力を発揮する一方で、視界の悪いコースではナビゲーションの難しさに悩まされるなど、ダカールラリー本番さながらの手応えを感じています。15日の休息日には、翌日から中国に舞台を移して行われる後半戦に向けて、選手達は体を休め、メカニック達は車両の整備に全力を尽くしました。

今回のダカールニュースも、現地から届いた写真や選手のコメントを中心に、シルクウェイラリー前半戦の様子をお伝えします。

ステージ3のウファ~コスタナイ間を疾走する日野レンジャー
ステージ3のウファ~コスタナイ間を疾走する日野レンジャー

7月9日、ステージ1 モスクワ~カザン 総合順位:13位

モスクワの東部に位置するカザンまで長いリエゾンを走った後、市内を流れるボルガ川の川辺を利用した、エキシビションともいえるスペシャルステージが行われました。日野レンジャーは、雨に濡れた重い砂をものともせずに快走し、明日から本格的に始まる競技の肩慣らしをしました。

菅原照仁ドライバー
「短いコースでしたが、改良の手応えは十分。エンジンもサスペンションも、上位を狙えるレベルまであがってきました。」

杉浦博之ナビゲーター
「今日は規定のコースでナビのすることが少なかったので、明日から楽しみです。」

モスクワ~カザン
モスクワ~カザン

7月10日、ステージ2 カザン~ウファ 雨の影響によりキャンセル

ステージ2のSSは、昨夜から続いていた雨の影響によりキャンセルとなりました。競技車は、アシスタントカーと同じルートを通り、次のキャンプ地のウファへ。待ち構えていたメカニックによって、点検整備が行われました。

菅原照仁ドライバー
「長いリエゾンのみでしたが、工事の影響で地平線まで渋滞していたのにはびっくり。SSが行われる予定のところを少しだけ見ましたが、アルゼンチンと似ている雰囲気だったので、走ればよいトレーニングになりそうです。」

杉浦博之ナビゲーター
「沿道の観客が増え始めて、南米でのダカールラリーを思い出しました。明日はSSができることを願っています。」

カザン~ウファ
カザン~ウファ

7月11日、ステージ3 ウファ~コスタナイ 総合順位:13位

ロシアでの最終SSとなったステージ3は、丘陵地帯を通り抜ける直線の多いコース。前日までの雨で泥が堆積していたり、大きな穴が空いていたりと気の許せないステージとなりました。日野レンジャーは、トラブルなくSSを13位でゴール後、リエゾンでカザフスタンに入国しコスタナイのキャンプ地に到着しました。

菅原照仁ドライバー
「丘陵地帯を抜けていくコースで、モンゴルに近かったです。後ろにMAZがいましたが、追い越されずにジリジリと離すことができました。車は確かによくなっています。」

杉浦博之ナビゲーター
「ナビゲーションが忙しく、息をつく暇もないくらい。草が高くて道が見えにくく、少し気を使いました。」

ウファ~コスタナイ
ウファ~コスタナイ

7月12日、ステージ4 コスタナイ~アスタナ 総合順位:13位

カザフスタン初のステージは、前日までの雨の影響によりチェックポイント2までの122㎞で終了。背の高い草がコースの視界を妨げ、日野レンジャーは2度のミスコースで1分のロスタイムを喫するも、前日より1つポジションをあげて、SSを12位でゴールしました。

菅原照仁ドライバー
「ハイスピードでギャップや泥も多かったです。タイムが狙いどころにきているので、明日や明後日のロングステージが楽しみです。」

杉浦博之ナビゲーター
「ナビゲーションがとにかく忙しい。クルマが速くなっているので、ロードブックを読み上げるのも一苦労です。」

コスタナイ~アスタナ
コスタナイ~アスタナ
コスタナイ~アスタナ
コスタナイ~アスタナ

7月13日、ステージ5 アスタナ~バルカッシュ 総合順位:10位

カザフスタンのアスタナからバルカッシュまで行われたステージ5は、今大会最長となる568㎞の競技区間を走りました。草原が広がる平らな大地をハイスピードで駆け抜けるコース設定で、日野レンジャーは新たなサスペンションを武器に平均車速90㎞/hで疾走し、総合10位まで追い上げました。

アスタナ~バルカッシュ

菅原照仁ドライバー
「大草原を抜けるコースは、走り慣れたモンゴルのようで順調でした。タイムもあがってきたので、この調子で前半戦の残りあと1戦を頑張ります。」

杉浦博之ナビゲーター
「長いうえにナビゲーションが細かくて、少しミスをしてしまいましたが、距離が短かったのは幸いでした。本当にモンゴルに来たようですね。」

7月14日、ステージ6 バルカッシュ~アルマティ 総合順位:11位

バルカッシュからアルマティまでの、カザフスタン最後のステージは2本のSSが行われる予定でしたが、暴風雨注意報が発令されたため2本目はキャンセル。日野レンジャーはノートラブルで走破し、総合11位でフィニッシュしました。明日は競技が行われない休息日となり、選手は体を休める一方で、各チームは後半戦に備えて車両のリフレッシュを図るため、メカニックにとっては正念場となります。

杉浦博之ナビゲーター
「天候の影響もあって、前半戦はSSが1000㎞と少しだけ物足りないものでした。ステージ7からは得意な砂丘ステージとなるため、順位を上げられるように頑張ります。」

バルカッシュ~アルマティ
バルカッシュ~アルマティ

7月15日、中間休息日 アルマティ

競技は一旦休止して、競技者達はキャンプ地で休息日を迎えています。選手達が前半戦の疲れを癒す一方で、メカニック達は車両に蓄積したダメージを修復し、後半戦に備えるべく整備を行っています。日野レンジャーは大きなトラブルもなく前半戦を終えたため、当初の計画通りタイヤやオイルの交換を行っています。

中村昌樹メカニックサブリーダー
「初めてのメンバーで挑む初めてのレースで、コミュニケーションの不安もありましたが、前半戦を終えてみれば問題なし。まだこれから後半戦、次のラリーモンゴリアと夏合宿は続くので、チームワークを大切に一つずつ積み上げていきたいと思います。」

岡部陽一メカニック
「ずっとうまく眠ることができなかったのですが、昨日はよく寝て回復しました。初めてのラリーで戸惑いもありますが、みんなで助け合いながら一つずつステップアップしていきます。」

吾妻広之メカニック
「少し体調を崩していましたが、ここへきてばっちり治りました。炎天下での整備や睡眠が、まだうまくとれなくて大変な面がありますが、とても楽しい毎日を過ごしています。」

中村浩司メカニック
「予想以上に過酷な現場で戸惑いもありましたが、とても良い経験ができています。日野レンジャーを無事にゴールへ走らせるために僕も突き進むしかありませんし、みんなでゴールできるように精一杯がんばります。」

井上順也メカニック
「予想していた通り過酷な現場ですが、思ったより体がついてきているので自分でもびっくり。普段の仕事でもそうですがミスが本当に命取りになるので、より一層気を配ってがんばっています。メンバーとはコミュニケーションがよく取れていますし、たくさんの方の応援を頂けるなんて、とても良い経験をさせてもらっています。」

國本賢治メカニック
「不慣れな海外の地での食べ物や生活習慣の違いで体調を崩したこともありましたが、ここにきて本調子に戻りました。中間地点ですが、ラリー車の作業やレースの流れにも慣れてきたので、後半も全力を尽くしてがんばっていきたいです。」

アルマティ
アルマティ
アルマティ
アルマティ
アルマティ
アルマティ

PCやスマートフォンで日野レンジャーを応援しよう!

●シルクウェイラリー公式ウェブサイト
GPSで競技車両の現在位置を知ることができます。下記のURLをクリックして「SEARCH」に日野レンジャーのゼッケン番号「309」を入力し、「GO」をクリックしてください。
URL:
http://www.silkwayrally.com/results/livepositioning/

●HINO TEAM SUGAWARA 公式Facebookページ
チームスタッフが現地から最新情報をお伝えしています。皆様からの「いいね!」やコメントをお待ちしています。
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●HINO TEAM SUGAWARA 応援メッセージページ
メンバーに応援メッセージを送ることができます。皆様からのメッセージがチームの原動力!ぜひよろしくお願いします。
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http://www.teamsugawara.jp/

トピックス「日野レンジャーに乗ってみよう!」

7月23日(土)と24日(日)、東京都日野市のイオンモール多摩平の森に、日野レンジャーダカールラリー2014参戦車を展示します。両日とも10:00?18:00には、車の運転席に座ることができます。お近くにお住まいの皆様は、ぜひお誘い合わせのうえお越しください!

URL:
http://tamadairanomori-aeonmall.com/news/event/569

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