国内最終テストを完遂して
マシンはいよいよ戦いの場を目指す

榎本満は自信を持ってマシンを送り出す
「ダカール・ラリー2020を戦うマシンに関しては、昨年の段階からさまざまな準備を進めてきました。これまでのマシンをベースにさらなる進化と熟成を施した1号車、ボンネットタイプでオートマチックトランスミッションを採用したニューモデルの2号車ともに、本戦に向けたクルマづくりはほぼ完成した状態です」
来年1月5~17日にサウジアラビアで開催されるダカール・ラリー2020。本番まで3ヵ月を切った19年10月上旬、日野自動車の羽村工場にあるテストコースで2日間にわたって実施された国内最終テストを終え、ダカール・ラリープロジェクトのチーフエンジニア榎本満はこう自信をのぞかせた。


「今回のテストで、熟成や改善を施した部分に関して、予想以上の効果があることが確認できました。ドライバーの要望に応えられたことで、エンジニアとして非常にうれしく感じています」
マシンづくりやテストが順調であることは、国内最終テスト現場の雰囲気からも明らか。チームメンバーの表情はいつも明るく、2日間のテストでは、マシンチェックとは直接関係のない各種撮影にトータル3時間近くも割り当てることができた。このことからも、マシンの仕上がりが理想に近いということがわかる。



MOVIE DATA
- time : 03'13"