ニュースリリース

2013年10月11日
No.13-024

日野自動車、ダカールラリー2014に日野レンジャー2台で参戦

~排気量10リッター未満クラス5連覇を狙う~

 日野自動車株式会社(以下、日野)は、2014年1月5日にアルゼンチンのロサリオをスタートする「ダカールラリー2014」のトラック部門に、菅原義正氏率いるチームスガワラと共に「日野チームスガワラ」として、「日野レンジャー」2台で参戦します。

 日野は、トラック部門での総合上位入賞を目標に、2012年から3年間をかけて新型レーシングトラックを開発してきました。総仕上げの3年目となるダカールラリー2014では、前回初めて電子制御(コモンレール式)のJ08Cエンジンを搭載した1号車を熟成し、出力と信頼性を向上させた2号車として菅原照仁氏がドライバーを務め、排気量10リッター未満クラス5連覇と総合上位を目指します。
  さらに、ハイスピード化するレースへの今後の対応を見据えて、新1号車には排気量が2号車のJ08Cより1リッター大きいA09Cエンジンを搭載しました。排気量が9リッターのエンジンの搭載は、日野のダカールラリー参戦の歴史上、初めてです。この車にとって初戦となる2014年大会では、ダカールラリー連続30回参戦のギネス世界記録を持つ菅原義正氏が搭乗します。

 レースを支えるメカニックは、例年通り全国の日野販売会社から公募選抜され、東北海道日野自動車(株)、横浜日野自動車(株)、滋賀日野自動車(株)から各1人と、今回新たに日野の車両生技部から1人の計4人が参戦。また、益々高度化する電子チューニング競争に打ち勝つため、日野のエンジン設計部からも新たに1人がチームのエンジニアとして参戦するなど、万全の体制で臨みます。

 日野は、世界最高峰のレースに挑戦し続けることで、世界中のお客様やモータースポーツファンと感動を分かち合い、HINOブランドの醸成を図ります。
 

1. チーム体制について 

菅原 義正(すがわら よしまさ)・・・チーム代表 兼 1号車ドライバー

日本レーシングマネージメント(株) 取締役会長
1941年5月31日生まれ、72歳。北海道小樽市出身。

(戦歴)
・ダカール史上最多の20回連続完走
・ダカール史上最多の30回連続出場(更新中)
・ダカール史上初の全カテゴリー出場(二輪・四輪・トラック)
・トラック部門総合2位 6回、
 排気量10L未満クラス優勝 7回
・トラック部門での完走率 95% (出場21回中20回)
菅原 照仁(すがわら てるひと)・・・2号車ドライバー

日本レーシングマネージメント(株) 代表取締役社長
1972年7月13日、41歳。東京都港区出身。
菅原義正の次男

(戦歴)
・1998年 ダカールラリーにメカニック参戦
・1999年 ダカールラリーにナビゲーター参戦。
・2003年 エジプトファラオラリーにドライバー参戦し、
 トラック部門総合優勝(日本人初)。
・2005年 ダカールラリーにドライバー参戦。
・2012年 排気量10L未満クラス優勝 4連覇。
羽村 勝美(はむら かつみ)・・・1号車ナビゲーター

ジャストスピード 代表
1966年9月3日生まれ、47歳。東京都小金井市出身。
 ・1992年にナビゲーターとして初参戦以来、累計12回(※)にわたり、菅原義正のナビゲーターを務める。
※1992、1994~1997、2005~2010、2013年
杉浦 博之(すぎうら ひろゆき)・・・2号車ナビゲーター

日本レーシングマネージメント(株) 所属
1984年5月6日生まれ、29歳。東京都北区出身。

・2010年 ダカールラリーにアシスタンスドライバー参戦、
             ラリーモンゴリアに菅原義正のナビゲーター参戦。
・2011年 ダカールラリーにナビゲーター参戦。
鈴木 誠一(すずき せいいち)・・・メカニックリーダー

日本レーシングマネージメント(株) 所属
1961年1月30日生まれ、51歳。東京都港区出身。

ナビゲーターやメカニックとして、国際ラリー参戦多数
(ダカールラリー17回、ラリーモンゴリア7回、エジプトファラオラリー2回、オーストラリアン・サファリ1回)

末永 健司(すえなが たけし)・・・メカニックサブリーダー

日野自動車(株) 車両生技部
1978年2月14日生まれ、35歳。鹿児島県日置市出身。

1996年に入社して以来、生産車の開発には欠かせない
試作工程に勤め、多種多様な商用車のものづくりの現場を支えてきた一人。
田村 博明(たむら ひろあき)・・・メカニック

東北海道日野自動車(株) 帯広支店
1974年7月1日生まれ、39歳。北海道上川郡出身

整備は未経験ながらも同社に入社し、現場で叩き上げられた技術力をもとに、
今や部下25名を率いるリーダー格となる。40歳を目前にして新たな挑戦に踏み入る。
瀬沼 礼代(せぬま のりしろ)・・・メカニック

横浜日野自動車(株) 瀬谷支店
1975年4月22日生まれ、38歳。神奈川県川崎市出身

東日本大震災時には、宮城県石巻市に整備の応援として派遣された高難度修理の腕の持ち主。
ダカールラリーを夢見て、富士登山で訓練に励む努力家。
富家 忠彦(ふけ ただひこ)・・・メカニック

滋賀日野自動車(株) 彦根支店
1978年1月22日生まれ、35歳。滋賀県蒲生郡出身

日野が総合1~3位を独占した1997年の翌年に、ダカールラリーに憧れ入社。
夜間・休日出張対応を10年間も任される信頼ある技術の持ち主。
名越 勝之(なごし かつゆき)・・・エンジニア

日野自動車(株) エンジン設計部
1970年6月4日生まれ、43歳。神奈川県横浜市出身

ダカールラリープロジェクトに2012年から携わる。
2台のエンジンコンピューターの実地チューニングを行い、上位を目指すために、新しい役割を担う。

2. ダカールラリー2014参戦 「日野レンジャー」 諸元表

  1号車 2号車
車両型式 日野レンジャー GT 日野レンジャー GT
車両総重量 7,400kg 6,700kg
全長 6,290mm 6,150mm
全幅 2,500mm 2,420mm
全高 3,200mm 3,050mm
ホイールベース 3,890mm 3,750mm
リアボデー メインフレームマウント
パイプフレームターポリンボディ
メインフレームマウント
パイプフレームターポリンボディ
●エンジン    
エンジン型式 A09C-TI (ターボインタークーラー付) J08C-TI (ターボインタークーラー付)
エンジン形式 ディーゼル4サイクル直列6気筒 ディーゼル4サイクル直列6気筒
総排気量 8.866L 7.961L
最高出力/回転数 600ps/2,200rpm 485ps/2,600rpm
最大トルク/回転数 200kgm/1,200rpm 145kgm/1,600rpm
燃料噴射装置 電子制御 (コモンレール式)
燃料噴射装置
電子制御 (コモンレール式)
燃料噴射装置
燃料タンク容量 600L 600L
●駆動系    
駆動方式 デフロック前後付パートタイム4WD デフロック前後付パートタイム4WD
クラッチ φ430mmシングルプレート φ380mmシングルプレート
トランスミッション 6速オーバードライブ前進6速後退1速
パワーシフト付
6速ダイレクトドライブ前進6速後退1速
パワーシフト付
トランスファー Hi-Loレンジ切替付 Hi-Loレンジ切替付
アクスル ハブリダクションアクスル ハブリダクションアクスル
●サスペンション    
ブレーキ ベンチレーテッドディスクブレーキ
対向4ポットキャリパー
ベンチレーテッドディスクブレーキ
対向4ポットキャリパー
タイヤ ※ ミシュランXS 14.00R20 ミシュランXZL 14.00R20
ホイール 鍛造アルミホイール 鍛造アルミホイール
空気圧調整システム 4輪独立制御式 4輪独立制御式
ステアリング ボール・ナット式
(インテグラル式パワーステアリング)
ボール・ナット式
(インテグラル式パワーステアリング)

ダカールラリー2013参戦 日野レンジャー(左:1号車、右:2号車)


(参考)

1.ダカールラリー2014について
  今回で6回目を数える、南米大陸でのダカールラリーの開催国は、アルゼンチン、ボリビア、チリの3カ国です。二輪・クワッド部門のみボリビアを通過します。
 2014年1月5日にアルゼンチンでスタートを切り、14日間かけて総走行距離約1万キロメートルを走破し、1月18日にチリでゴールを迎えます。

 

2.日野チームスガワラについて
 1991年に、日野は、日本のトラックメーカーとして初めてダカールラリーに参戦。最低完走率20.5%を記録したこともある、世界で最も過酷とされるこのレースで、日野は初参戦以来2013年まで22回連続完走を果たしています。1994年にはトラック部門で総合2位を獲得し、翌1995年も2位の座を手にしました。1997年には、トラック部門総合では史上初となる1~3位独占という快挙を成し遂げ、世界中を驚かせました。その後も総合2位を3回獲得するなど、トラック部門のトップチームとして活躍を続けています。
 また、1996~2002年まで設けられた同部門排気量10リッター未満クラスでも7連覇。その後の2年間は同クラス分けが廃止されていましたが、2005年大会に同クラスが復活すると、再び優勝を果たし、2007、2010~2013年にもクラス優勝の栄冠を手にしています。

 

戦績:
トラック部門総合優勝1回(1997年)、同部門2位5回(1994, 1995, 1998, 2001, 2005年)
同部門排気量10リッター未満クラス優勝13回(クラス設定14大会中)

出場回数 開催年 コース 総走行距離(km) トラック部門総合順位(括弧内は排気量10リッター未満クラスの順位)
22 2013 リマ~アントファガスタ~サンティアゴ 8,121 19位(優勝)・31位
21 2012 マルデルプラタ~コピアポ~リマ 8,836 9位(優勝)・24位
20 2011 ブエノスアイレス~アリカ~ブエノスアイレス 9,458 9位(優勝)・13位
19 2010 ブエノスアイレス~アントファガスタ~ブエノスアイレス 9,026 2号車:7位(優勝
1号車:規定により失格
18 2009 ブエノスアイレス~バルパライソ~ブエノスアイレス 9,579 14位(2位)・26位
中止 2008 -
17 2007 リスボン~ダカール 7,915 9位(優勝)・13位
16 2006 リスボン~ダカール 9,043 5位・7位(クラス設定なし)
15 2005 バルセロナ~ダカール 8,956 2位(優勝)・6位
14 2004 クレルモンフェラン~ダカール 10,411 5位(クラス設定なし)
13 2003 マルセイユ~シャルムエルシャイク 8,602 5位(クラス設定なし)
12 2002 アラス~マドリッド~ダカール 9,440 3位(優勝クラス優勝7連覇
11 2001 パリ~ダカール 10,873 2位(優勝
10 2000 パリ~ダカール~カイロ 7,880 5位(優勝
9 1999 グラナダ~ダカール 9,441 4位(優勝
8 1998 パリ~グラナダ~ダカール 10,570 2位(優勝
7 1997 ダカール~アガデス~ダカール 8,051 優勝(優勝)・2位(2位)・3位(3位)
1~3位独占はトラック部門史上初
6 1996 グラナダ~ダカール 7,579 6位(優勝)・11位(2位)
5 1995 グラナダ~ダカール 10,067 2位(クラス設定なし)
4 1994 パリ~ダカール 13,398 2位(クラス設定なし)
3 1993 パリ~ダカール 8,877 6位(クラス設定なし)
2 1992 パリ~シルト~ケープタウン 13,015 4位・5位・6位・10位(クラス設定なし)
1 1991 パリ~トリポリ~ダカール 9,186 7位・10位・14位(クラス設定なし)
日本のトラックメーカーとして初参戦

 以 上