INTERVIEWS
開発

よりよい燃費を
導くための計算を。

車両性能統括部

2020年入社
工学部航空宇宙工学科卒

  • 技術職
  • 機械系

PROFILE

大学では航空学を専攻するも、内燃機関に興味を持ったことで、トラックや乗用車にも惹かれていった。そして、就職活動で日野自動車に出会い、トラック・バスが日常生活においていかに重要な社会基盤となっているかに気付かされた。自分の仕事で日本国内のみならず世界の進歩発展に貢献したいと考えて入社した。

現在の仕事内容

車両性能統括部では、様々なセクションに分かれて、開発期間の短縮と安心安全・高品質な製品開発を行っています。その中で私は、快適性CAEグループに所属し、トラックの空力性能を担当しています。車両への空気抵抗や車両周りの風の流れを計算して、それらを低減させることでより燃費のよいトラックにすることがミッションです。車両の解析モデルを製作し、CAEで車両空気抵抗の算出や周辺の流れを可視化して、理想的な形状を模索していきます。そして、見込みがありそうな形状に辿り着いたら、実車で確認。その後、設計と実験を繰り返し、最適を追い求めていきます。

仕事のやりがい

車両の空気抵抗や周辺の風の流れを見て、改善できそうなところがないか考えていくのですが、私が行う計算はあくまでも机上のものです。しっかりと計算して効果が期待できそうな場合でも、実車走行して机上では測れない様々な要因が組み合わさると、効果が出ていないなんてことはよくあります。それが難しいポイントですね。しかし、だからこそ計算した通りに、空力改善効果が実際の車両でもきちんと確認された時は嬉しいです。自分の考えを形にでき、なおかつ課題も解決できる。自分が携わった車両が世に出る経験はまだしていませんが、そういったやりがいを積み重ねて、よりよい車両開発に貢献したいです。

仕事に活きた学生時代の経験

大学で専攻していたのは航空学で、飛行機に関する流体力学を勉強しました。「これだけの人数を乗せたい場合は、どれくらいのサイズの飛行機をつくったらよいでしょう?」といった、デザイン系の難題を出されたことがありました。それに対してグループで話し合って答えを求めていったのですが、「こうじゃないか?」「いやこっちだろ」というようなやり取りをよくやっていました。この答えに辿り着くためのディスカッションは、今の仕事に通じるものがありますね。一度自分で考え、それを先輩や上司にぶつける。意見をもらって改善をしていく。自分の考えをしっかりと持ちながら、周りの考えを受け入れることを意識しています。

仕事で大切にしていること

仕事では、不明確なことをなくすようにしています。計算前には、設計部署や上司にも解析する目的や計算条件、ゴールなど、「何をどうやってやるのか」をきちんと共有するようにしています。もしかしたら、自分の考えが間違っているかもしれませんし、そうなれば無駄な作業になってしまうからです。そして、計算した後は数字を渡すだけでなく、なぜ、この数字になったのかを理屈で説明できなければなりません。自分がアウトプットする結果に、責任を持つということですね。さらには、誰が見ても理解ができるように、丁寧に資料をまとめるようにしています。

ある1日のスケジュール

7:30
フレックス制度を使い、早めに出社。
7:45
午前業務開始。解析モデル作成、計算結果確認。
11:30
会社の食堂でランチ。
12:30
午後業務開始。計算結果考察、まとめ。
16:30
フレックス制度で、早めの退社。

今後の目標

まだまだ若手ですので、学びたいことがたくさんあります。今、担当している空気抵抗の解析には様々な手法があり、解析ソフトウェアの数も多いので、色々と試してみたいと思っています。扱える手法が増えると、机上の解析と実車での効果の乖離も少なくできるはず。そんな期待を胸に、積極的に知識を身に着けていきたいと思います。また、プログラミングを覚えているとスムーズに進められる解析ソフトウェアもあるので、その辺りの知識も学んでいきたいですね。

これまでのキャリア

  • 2020年
    入社

    入社時研修
    工場研修

  • 2020年

    車両性能統括部
    配属

PRIVATE

休みの日は趣味のテニスでリフレッシュしています。友人と一緒に行くこともありますし、一人で気軽に壁打ちをして汗を流すこともあります。ひたすらボールを追いかけて打つ。仕事ではパソコンに向かっていることが多いので、体を動かすと気持ちがいいです。また、読書やゲームが好きで、平日家に帰ってからの時間の中で楽しんでいます。後は、英語の勉強をすることもありますね。学生時代は英語を使う環境にもいたのですが、適度に触れて忘れないようにしています。