2025年5月号

危険 予知 トレーニングで
事故ゼロへ!

高速道路上での接触事故編

事故を未然に防ぐために、予測される危険や危険を避けるための運転について考えてみましょう。

質問

運転中、どのような危険があり、どういった運転をする必要がありますか?

夜間の直進道路走行

交通状況

  • ■大型トラックで片側3車線の高速道路の第1車線を直進しています。
  • ■第2、第3車線には乗用車が並走。前方の路肩には故障車が停車しています。
  • ■後方からスピードを出した乗用車が接近してきました。
回答

このような危険が!

このような危険が!

並走車両や追い越し車両と接触(衝突)

①第2車線を走行中の乗用車が、接近する乗用車にあおられたと思い、急に自車の直前に車線変更してきて、避けきれずに接触(衝突)する。

②スピードを出して接近してきた乗用車は進路がふさがっているため、左側路肩から自車の追い越しを開始。前方に故障車が停車していたことから、急に自車の直前に車線変更してきて、避けきれずに接触(衝突)する。

このような運転を!

第2車線を走行する車両は、後方から速い車両に追いつかれると、急に予想外の車線変更をすることがある。バックミラーで後方からの接近車両にも注意しながら、防衛運転を心がける。

第1車線を走行中にも、突然、路肩から追い越される可能性がある。さらに路肩上に故障車や落下物などにより、急にその車両が自車線に戻ってくることもあるため、危険予知を意識しながら安全運転を続ける。

あおり運転は増加傾向に

後方録画するドラレコによって、あおり運転(妨害運転)は減ったようにも思えますが、2022年から23年にかけて、車間距離不保持の違反は増加しています(「令和6年交通安全白書」より)。もし妨害運転を受けるなどした場合は、サービスエリアやパーキングエリアなど、交通事故に遭わない場所に避難するとともに車外に出ることなく、ためらわずに110番通報をしてください。

出典:内閣府「令和6年交通安全白書(高速道路における交通違反取締り状況)」、警察庁『危険!「あおり運転」はやめましょう』

協力:公益財団法人 交通事故総合分析センター