2025年4月号

危険 予知 トレーニングで
事故ゼロへ!

交差点での直進車両や
歩行者との接触事故編

事故を未然に防ぐために、予測される危険や危険を避けるための運転について考えてみましょう。

質問

運転中、どのような危険があり、どういった運転をする必要がありますか?

夜間の直進道路走行

交通状況

  • ■夜間、トラックで信号交差点を片側1車線から片側2車線の道路に右折しようとしています。
  • ■右折先の中央分離帯にはブリンカーライト(障害物の存在を警告する表示灯)が点滅しています。
  • ■対向車線には大型トラックが直進しようとしています。
回答

このような危険が!

このような危険が!

対向車線の乗用車、横断中の歩行者と衝突

・大型トラックに続く乗用車(あるいは自動二輪車)が、赤信号に変わったことに気づかずに直進してきて、出会い頭に衝突する。

・右折待ち時には見当たらなかった歩行者が、対向の大型トラックの通過後には横断歩道上に達しており、横断中の歩行者と衝突する。

・右折中、ブリンカーライトの後ろを横断していた歩行者に気づくのが遅れ、横断歩道上で衝突する。

このような運転を!

対向する大型トラックの背後にいる乗用車などが、赤信号でも交差点に進入してくる可能性があるため、背後に車両がいないことを確認してから右折を開始する。

横断歩道が赤信号でも歩行者が横断を続けている場合があるため、右折先に歩行者がいないことを確認してから右折する。

夜間はブリンカーライトなどによって、横断中の歩行者に気づかないことがあるため、横断歩道の通過前には慎重に運転をする。

交差点の通過はいつも以上に慎重に

交差点での事故は、習熟した注意深いトラック・バスドライバーでも起こしてしまうものです。春の全国交通安全運動では「歩行者が安全に通行できる道路交通環境の確保と歩行者優先意識の徹底」などが重点項目になりますので、一層慎重な運転をお願いします。

協力:公益財団法人 交通事故総合分析センター