2025年3月号

危険 予知 トレーニングで
事故ゼロへ!

トラックと自転車の接触事故編

事故を未然に防ぐために、予測される危険や危険を避けるための運転について考えてみましょう。

質問

運転中、どのような危険があり、どういった運転をする必要がありますか?

夜間の直進道路走行

交通状況

  • ■トラックに車体の幅を越える荷物を載せ、片側1車線の単路を直進しています。
  • ■前方には道路左側を直進している自転車がいます。
  • ■対向車線にはトラックが接近しています。
  • ■自転車との速度差があるため、追い越す必要があります。
回答

このような危険が!

このような危険が!

自転車との接触

・十分な間隔を取らずに追い越すと、自車のあおり部や積載物が接触(衝突)。

・従来の車幅感覚で追い越しをすると、法令改正で認められた車幅を超える積載物が接触(衝突)する。

対向車と衝突

・自転車だけに気を取られ追い越し時に右側に膨らむと、対向車と接触(衝突)する。

このような運転を!

トラックがすぐ横を通過すると自転車がふらつくことがあるため、邪魔と思わずに、安全な速度・追い越し間隔を保つ。

自車のあおり部や積載物の幅などは運転前に確認するだけでなく、運転中も意識しながら走行する。

対向車線のトラックとすれ違うまでは、速度を落として自転車の後ろを走行する。

積載制限が緩和、車幅感覚の再確認を

2022年5月、道路交通法施行令の一部改正により積載制限が緩和され車体の幅を超える(左右0.1倍まで)積載物の搭載が可能となっています。つまり、これまでの車幅感覚で追い越しをすると自転車との接触の可能性が大きくなるため、運転時には十分な注意が必要です。

協力:公益財団法人 交通事故総合分析センター