2024年10月号

危険 予知 トレーニングで
事故ゼロへ!

山岳道路を走行中の事故編

事故を未然に防ぐために、予測される危険や危険を避けるための運転について考えてみましょう。

質問

バスを運転中、どのような危険があり、どういった運転をする必要がありますか?

夜間の直進道路走行

交通状況

  • ■観光バスで山岳道路を上っています。
  • ■右に曲がる見通しの悪い、ブラインドコーナーにさしかかりました。
  • ■自転車愛好家も多い山道であるため、自車の前方に自転車が数台走っています。
  • ■ブラインドコーナーなので、対向車線の状況を確認することはできません。
回答

このような危険が!

このような危険が!

自転車や乗用車と衝突

①自転車を追い越そうとしたときに、その自転車が前の遅い自転車を追い越そうと、後方を確認せずに車線中央に出てきて自車と衝突する

②対向車線からスピードを出して下ってきた自転車が、カーブを曲がり切れずに、こちらの車線にはみ出してきて衝突する

③自転車と十分な間隔をとって追い越そうとして、対向車線にはみ出したときに、対向車線を下ってくる乗用車と衝突する

このような運転を!

ブラインドコーナーでの追い越しは避けて、対向車線の見通しのよいところで行う

前方の状況が分からないブラインドコーナーでは、いつも以上に慎重な運転を心がける

ワンポイントアドバイス

バスやトラックは車体が大きいため、自転車に対し無意識に威圧運転になっていることも。邪魔もの扱いせずに、自転車の挙動に注意しながら運転しましょう(自転車を追い越す場合、黄色中央線をまたぐことは違反になりません)。

協力:公益財団法人 交通事故総合分析センター