2023年12月号

危険 予知 トレーニングで
事故ゼロへ!

霧が発生した山道での事故編

事故を未然に防ぐために、予測される危険や危険を避けるための運転について考えてみましょう。

質問

バスを運転中、どのような危険があり、どういった運転をする必要がありますか?

夜間の直進道路走行

交通状況

  • ■早朝、観光旅行の団体客を乗せたバスで片側1車線の山道を走行しています。
  • ■霧が出てきて、標高が高くなるにつれて濃くなってきました。
  • ■道は下り坂に差し掛かっていて、右側にカーブをしています。
  • ■前方には乗用車が走っていて、対向車とすれ違おうとしています。
回答

このような危険が!

このような危険が!

視界不良によって追突・衝突の危険がある

・視界が悪いことで、右カーブの標識を見落としてしまい、曲がり切れずガードレールに衝突する。また前車への追突や、前車を避けようとして反対側の車線に出ると対向車と衝突する。

・反対車線の車も視界が悪く、中央線を越えて自車のいる車線にはみ出てきて衝突する。

このような運転を!

霧が出たらライトを早めに点灯して、周囲に自車の存在を知らせる

万一に備えてすぐに止まれる速度で走行する

下り坂ではフットブレーキを多用せず、エンジンブレーキを使うようにする

ワンポイントアドバイス

山道では天気が変わりやすく、急な霧の発生や降雨によって、視界が悪くなったり制動距離が長くなったりします。危険を予測した運転に加え、乗員にはシートベルトの装着を喚起しましょう。

協力:公益財団法人 交通事故総合分析センター