2023年10月号

危険 予知 トレーニングで
事故ゼロへ!

夜間、高速道路での追突事故編

事故を未然に防ぐために、予測される危険や危険を避けるための運転について考えてみましょう。

質問

運転中、どのような危険があり、どういった運転をする必要がありますか?

夜間の直進道路走行

交通状況

  • ■午後10時頃、大型トラックにドラム缶を数十本積み、片側2車線の高速道路の第一通行帯を走行していました。
  • ■勤務が続き、その日も休憩後4時間を超えて疲労を感じながら運転をしていました。
  • ■前方の路側帯にセミトレーラーが、走行車線にはみ出して停車しています。
回答

このような危険が!

このような危険が!

居眠り運転で前方車両に追突する

・休憩を取らずに連続運転をしていると、漫然運転や居眠り運転につながり、はみ出して停車しているセミトレーラーに気づかず、追突する危険がある。

・追突してドラム缶が落ちた場合、対向車線にも散乱して広がる可能性があり、被害が大きくなる危険がある。

・ドラム缶の中身が可燃物の場合、衝撃で爆発や火災など二次災害が起きることが考えられる。

このような運転を!

事業者側は、ドライバーに対し適切な運行指示と乗務管理を行う

・適度な休日の確保と拘束時間、連続運転時間の制限を超える勤務にならないよう管理に努める。

ドライバーは運転中に疲れを感じたら、サービスエリアに入り休憩する。眠くて仕方がない場合は、運行管理者に連絡して指示を仰ぐ

ワンポイントアドバイス

夜間運転時に眠気が生じやすくなるのは自然なこと。運転前に仮眠を取りましょう。カフェインに頼らず、運転前や運転の途中に仮眠を取ることが大切です。

出典:公益社団法人 全日本トラック協会「安全運転・健康運転のためのトラックドライバー睡眠マニュアル」

協力:公益財団法人 交通事故総合分析センター