2023年4月号

危険 予知 トレーニングで
事故ゼロへ!

信号のある交差点での左折編

事故を未然に防ぐために、予測される危険や危険を避けるための運転について考えてみましょう。

質問

バスを運転中、どのような危険があり、どういった運転をする必要がありますか?

自転車の追い抜き

交通状況

  • ■日中、往復1車線の道路を走っています。
  • ■前方にある交差点の信号が赤から青になり、歩道上には向こうから渡ってくる人の姿も見えないので、左折を開始しようとしました。
  • ■ドライバーからの死角になっている場所(左歩道)に、横断歩道に向かっている電動車いすに乗った人がいます。
回答

このような危険が!

このような危険が!

横断者を巻き込む

・死角から出てきた電動車いすが横断してくると、左折時に巻き込む危険性がある(電動車いすは一般的な車いすよりスピードが速く、気づくのが遅れる)。

車内事故につながる

・走って横断しようとする人に気づき急ブレーキをかけると、乗客が転倒する危険性がある。

このような運転を!

安全確認を十分にしてから左折する

・背の低い幼児や学童、車いすの人などは、運転席から死角となり見落としがちである。左折する際は、必ず側面の様子が見られるミラーなどで確認し、たとえ急に進入してきてもすぐに停止できるよう、速度を十分落として進行する。

予期しない動きを念頭に置いて運転する

・信号のある横断歩道であっても、歩行者や自転車が横断歩道を渡らず斜め横断する可能性も頭に入れて、細心の注意をして運転をする。

協力:公益財団法人 交通事故総合分析センター