2022年12月号

危険 予知 トレーニングで
事故ゼロへ!

凍結路走行編

事故を未然に防ぐために、予測される危険や危険を避けるための運転について考えてみましょう。

質問

バスを運転中、どのような危険があり、どういった運転をする必要がありますか?

凍結路走行

交通状況

  • ■早朝、団体客を乗せたバスで、片側1車線の峠道を上っています。
  • ■先日降った雪は路肩にまとめられ、路面は乾いているように見えました。
  • ■たまにすれ違う対向車は、下りということもあり速度が出ています。
回答

このような危険が!

このような危険が!

凍結した路面でスリップ

・路肩の雪が溶けて流れ出し、特に日の当たらない場所では凍結していることがある。自車がその上に乗ってしまうと、スリップをして前車への追突や、峠道であれば崖側に落ちる可能性がある。

・対向車が凍結した路面でスリップをして中央線を越え、自車と衝突をする。

このような運転を!

冬用タイヤを過信せず、速度を落として走行

・数日以内に雪が降った場合、路面が凍結している恐れがある。“冬用タイヤは凍結路で滑らない”と過信しないで、十分速度を落として走行する。

乗客にシートベルトを着用させる

・凍結した道路ではブレーキが普段通り利かない可能性がある。大きな事故を防ぐためにも、車内アナウンスでシートベルトの着用を促す(着用は義務)。

協力:公益財団法人 交通事故総合分析センター