人の道
introduction

安全。その先の、
自動運転技術。
社会的使命を果たすために、
技術は進化し続ける。

今、モビリティを取り巻く環境は100年に一度の大変革期にあると言われています。社会のインフラを支える存在だからこそ求められる「安全」という価値。世界に先駆けて取り組んできたハイブリッド車に象徴される環境技術。IoTやネットワークを駆使したコネクテッド化。「もっと、はたらくトラック・バス」をスローガンに掲げる日野自動車は、その社会的な使命を果たすために自らの技術を革新し続けています。安全、そしてその先にある自動運転という技術を通じて、日野自動車のスピリットを紹介します。

安全技術を牽引する。
それは、先駆者としての
社会的使命だ。

取締役写真

日野自動車の技術革新が目指す到達点はいつの時代でも変わらない。それは「安全」だ。たくさんの乗客を乗せて長距離を移動するバス。大きな荷物を積んで日々街を走るトラック。社会のインフラであるトラックやバスには、乗用車とはまた次元の違う「安全」という価値が求められる。それを追求し続けることは自動車メーカー、そしてエンジニアとしての社会的使命なのである。だからこそ、日野自動車の技術は面白く、やりがいがある。

日野自動車では、「トラック・バスの交通事故死傷者ゼロ」を目標に掲げ、予防安全、衝突安全などさまざまな視点から安全技術の進化を追求している。その革新を支えるのは、商用車のリーディングカンパニーとして自ら技術を牽引していくという強い自負だ。

たとえば、レーダーセンサー+画像センサーによって停止車両や歩行者までも検知し、衝突回避を支援するPCS※(プリクラッシュセーフティシステム)。日野自動車は2006年、世界で初めて大型トラックにPCSを搭載し、現在ではトラックの全車種と大型観光バスに標準装備している。さらに、ドライバーのわき見や目蓋の状態を検知して警報を発するドライバーモニターと連携。衝突の可能性がある場合にはPCSを早期に作動させるという先進の機能も実現している。

※PCSはトヨタ自動車(株)の登録商標です。

社会を支える商用車だからこそ、
自動運転技術で
チャレンジできること。

このような安全への取り組みの新たなステージとして、日野自動車がチャレンジしているのが自動運転技術だ。交通事故の発生原因は9割以上がヒューマンエラーに起因するといわれている。これらを低減するための非常に有効なアプローチが自動運転なのである。

また、自動運転は商用車が直面しようとしている社会的課題の解決にも貢献する技術だ。高齢化社会や労働力不足などによって、「ラストマイル」と呼ばれる、人々の生活にもっとも近い物流・人流がクローズアップされている。自動運転技術が進化すれば、無人配達や無人バスといった新たな社会インフラも可能になる。

自動運転は突き詰めていけば、「認知」→「判断」→「操作」という人の運転行動をシステムに置換する技術である。日野自動車では、これらをブレイクスルーするために、長年にわたって蓄積してきたメカトロニクスなどの技術と、ICT、さらにはAIといった先進テクノロジーの融合を進めている。自車の位置や周辺環境を把握する「認知」においてはセンシングや通信の技術を開発。「判断」のフェイズにおける行動決定や制御判断ではディープラーニングなどの研究に取り組んでいる。

日野自動車が進める自動運転のソリューションのひとつに「隊列走行」があげられる。複数のトラックが隊列を組み、緻密に協調して走行し、最終的には自動運転による運行を目指すものだ。さらにBRT(バス高速輸送システム)や港湾、鉱山といった限定されたエリアでの自動化など、商用車だからこそチャレンジできるテーマは数多い。

ビジネスで利用される商用車は、走行するシーンや走行条件などを限定しやすく、乗用車と比較して自動運転技術を導入しやすいという特徴をもつ。トヨタグループが誇る先進技術を商業車として生かせることも、日野自動車の技術の大きな魅力なのである。

日野自動車が突き進む
チャレンジングな道程は
世界へと広がっていく。

日野自動車の技術を語るとき、もうひとつ忘れてならないのが、エンジニアたちが活躍する自由闊達なフィールドだろう。組織もコンパクトで風通しがよい。ICTやAIの技術者であっても、専門分野だけに止まるのではなく、アイデアを形にしてトラックやバスとして走り出すところまでトータルに体験できる。実車もテストコースも身近にあるという恵まれた環境。それは機械や材料といった領域のエンジニアたちにとっても同様だ。商用車は社会を支える存在だけに、その開発はドライバーとの関係だけでは完結しない。物流会社などの事業者、社会インフラとも連携しながら進化していかなければならない。そこがまた、トラックやバスならでの技術開発のダイナミズムなのだ。

円滑な交通やCO₂の削減、ドライバーの負荷軽減といった社会課題は、今後アジアや世界の国々でもクローズアップされてくる。「安全」という社会的使命。その先に続く、自動運転技術。これから日野自動車が突き進むチャレンジングな道程は、世界へと広がっていくのである。

全車速車間距離維持支援システム:全車速ACC(Full Speed Range Adaptive Cruise Control)

天候に左右されにくく、遠方の検知を得意とする「ミリ波レーダー」で前走車を検出し、

車間距離を自動的に維持。前走車が減速・停止すると自車も完全停止し、前走車が発進すると追従を開始する。

ページトップへ