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2010年11月29日 No.10-029 |
日野自動車、お客様と共同で新ハイブリッドシステムの実証モニター運行を開始 |
−運輸部門のCO2排出量の更なる削減を目指して− 日野自動車株式会社(以下、日野)は小型トラックの燃費性能を大幅に向上させ、CO2の排出量を低減する、新しいハイブリッドシステムの開発を進めてまいりましたが、このたびお客様のご協力を得て、実際の運行における燃費を確認し、更なる改善のためのデータ収集を行うことを目的に実証モニター運行を開始します。
地球環境の保全のために、温暖化の要因のひとつといわれているCO2を削減することが世界共通の課題となっていますが、わが国のCO2総排出量の約19%を占める運輸部門からの排出量は2001年をピークにその後は減少を続けてきました。特に貨物(自動車・船舶等)からの排出量は1990年に対し2008年実績で既に13.6%減少(※1)しており、「CO2削減の優等生」といわれています。このことはお客様によるエコドライブの推進、またハイブリッドトラックや2015年度燃費基準達成車等燃費の良い車両の普及による効果も大きいと考えられ、今後のより一層の削減にむけて更なる燃費向上への努力が求められています。 今回日野が開発した新ハイブリッドシステムは、お客様の代表的な走行条件である都市内走行を想定した社内試験でベースとなるディーゼル車に対し約50%の燃費向上という結果が得られており、運輸部門の更なるCO2排出量削減に大きく貢献することが期待できます。 この大幅な燃費向上を達成するために、以下の通り、ハイブリッドシステムの大幅な改良を実施しました。 (1)エンジンとモーターの間にクラッチを設けることで、モーターのみでの走行を可能にし、また制動エネルギーを回生する効率も大幅に向上させました。 (2)ハイブリッドシステムの制御を改良し、大幅な効率の向上を図りました。 (3)ハイブリッドシステムの主要コンポーネントを軽量・コンパクト化して新規に開発、あわせて性能向上も実現しました。 さらに、熱効率を向上させた専用エンジン、および伝達効率を向上させた専用トランスミッションを新開発し、ハイブリッドシステムの改良とあわせて大幅な燃費向上を実現しています。 このような先進テクノロジーの採用で実現した大幅な燃費の向上によりCO2排出量を低減し、同時にお客様には運行費用の節減という大きなメリットを享受していただくことができます。 日野は今回の実証モニター運行の結果を有効に活用し、新ハイブリッドシステムの更なる燃費改善(=CO2排出量低減)を図り、今後新型ハイブリッドトラックとして市場に投入、お客様とともに地球環境の保全に貢献してまいります。
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新ハイブリッドシステム カットモデル |
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