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2010年07月13日 No.10-021 |
日野自動車、大型観光バス「日野セレガ」を改良し平成21年※1・22年※2(ポスト新長期)排出ガス規制に適合させ新発売 |
− 進化したクリ−ンディーゼルシステム『AIR LOOP※3』により環境性能と経済性を向上 − 日野自動車株式会社(以下、日野)は大型観光バス「日野セレガ」を改良し、ポスト新長期排出ガス規制に適合させ、あわせて燃費性能、安全性能、快適性能など総合的な商品力を大幅に向上させて本日より発売を開始しました。 今回、世界最高水準の厳しい規制であるポスト新長期排出ガス規制に対応するにあたり、日野はさらに進化したクリーンディーゼルシステムを開発、「AIR LOOP(エア ループ)」と名づけました。(図1参照) 日野の「AIR LOOP(エア ループ)」はきれいな空気(AIR)の循環(LOOP)を目指し、NOx・PMはもちろんC02排出量すなわち燃費も低減し、ランニングコストを抑えることでお客様の利益向上に貢献するとともに、地球環境への負荷軽減に貢献できるクリーンディーゼルシステムです。 新型「日野セレガ」はショートボデー(9m車)を除き、全車型が平成27年度燃費基準を達成しています。燃費基準達成車は平成21年度税制改正における自動車重量税および自動車取得税の特例措置(エコカー減税)の対象となり、新車購入時の自動車重量税と自動車取得税が75%減税されます。
●新型「日野セレガ」(図2参照) 1.新型日野セレガの主な特長 1)環境性能の進化 ●E13C型エンジンを搭載するロングボデー(12m車)では更なるエンジン本体の改良、およびDPRに新たに尿素SCRを組み合わせることにより、NOxを低減しポスト新長期排出ガス規制に適合させました。 ・EGRシステムの強化、燃料噴射圧力の更なる高圧化、新型燃焼室の採用などエンジン本体の改良によりNOxの低減と低燃費を両立。 ・NOxを除去する高性能尿素SCRの最適制御により、少ない尿素水で大きなNOx低減効果を実現。 ・排出ガス処理システムを可能な限りコンパクト化し、重量と設置スペースの増加をミニマムに抑制。 ●J08E型エンジンを搭載するショートボデー(9m車)では尿素水を必要としない排出ガス処理システム「新DPR」を新開発、尿素フリーでポスト新長期排出ガス規制に適合させました。 ・EGRシステムの強化、燃料噴射圧力の更なる高圧化、新型燃焼室の採用などエンジン本体の改良によりNOxの低減と低燃費を両立。 ・尿素水タンクや関連デバイスが不要なため、重量や稼動時のお客様の負担をミニマムに抑制。 2)燃費性能の進化 ●エンジンの燃焼改善や低回転高トルク化、また種々の省燃費運転支援装置により、一層の低燃費走行を可能にしました。ロングボデー(12m車)は全車平成27年度燃費基準を達成しています。 ・日野エコランがコンピューター制御により、ラフなアクセルワークやアクセルの踏み込み過ぎなどの燃費に不利な運転を自動的に抑制。 ・リヤスポイラーの空力特性を改善し高速走行時の燃費を向上。 ・メーター内に3.5インチのフルカラ−液晶ディスプレイを設置し、さまざまな情報を表示。このディスプレイに、商用車として世界で初めて、エコドライブを続けることによって成長する「エコツリー※4」を表示するなどドライバーに省燃費運転を動機付け。(図3参照)
3)安全性能の進化 ●衝突被害を軽減するPCS※5(プリクラッシュセーフティ・衝突被害軽減ブレーキシステム)をバスでは日本で初めて標準装備とし、またスキャニングクルーズUを全車に標準装備しました。 ・PCSは、ミリ波レーダーが前方を検知・分析。万一追突の恐れがある場合にブレーキが作動、速度を低下させ被害を軽減。 ・スキャニングクルーズUは先行車との車間距離を自動的に維持して走行。ドライバーの疲労を軽減し安全運転に貢献。
4)快適性能の進化 ●エアコンの制御を改善し除湿能力を強化、特に寒冷期の窓の曇りを抑制します。 また、乗降グリップの配置を改善し、お客様が乗り降りされる際の快適性・安全性を向上させました。 キャビネットのレイアウトも改善し、乗務員の方がよりスムーズにお客様へのサービス業務を行えるようにしました。 5)その他 ●ホイールの取り付け方式にISO標準方式(全輪右ねじ)を採用し点検整備性を向上させました。 ■ 東京地区希望小売価格(代表車型)
550台/年(日野セレガシリーズ全体) |
図1 「AIR LOOP (エア ループ)」のロゴマーク |
図2 新型「日野セレガ」 |
図3 「エコツリー」の表示イメージ |
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