日野環境チャレンジ2050

環境報告

生物多様性への配慮

日野自動車は経団連「生物多様性宣言」に賛同しており、5ヶ年中期計画である『環境取り組みプラン』にも個別目標を掲げた上で、2015年度には「生物多様性ガイドライン」を策定し、社内の取り組み方向性、具体的取り組み内容等を定め、展開しております。

今後は周辺生態系との「共生」を図りつつ、企業としても成長し続けるため、策定したガイドラインに基づき、生物多様性に配慮した各種取り組みを推進していきます。

同時に課題でもある社員の取り組み認知度や意識の向上を図るため、従業員参加型の活動を積極的に取り入れていく予定です。

生物多様性に対する考え方

日野自動車は、調達から車両廃棄に至るまで製品ライフサイクル全般で「生物多様性」よりさまざまな「恩恵」を受けつつ、逆にさまざまな「影響」を与えながら、事業を行っております。

以下が、日野自動車が「生物多様性ガイドライン」の中で掲げた、「生物多様性取り組み指針」です。
今後はこの指針を確実に順守し、自然との「共生」をキーワードに、生物多様性が直面する様々な危機解決の一助となるべく、ライフサイクル全般で生物多様性に配慮した取り組みを推進してまいります。

生物多様性取り組み指針

  • 製品環境技術の更なる追及
  • 地域水資源への配慮
  • 地道な環境取り組み(CO2削減、省資源など)
    推進による生物多様性への貢献
  • 社会との連携・協力
  • 積極的な情報開示

事業活動と生物多様性の関係性整理

日野自動車は、『企業と生物多様性イニシアティブ(JBIB)』が定めた「企業と生物多様性の関係性マップ」を参考に、製品ライフサイクル各段階における「恩恵」と「影響」を整理しました。このように、日野自動車は事業を行う中で、製品ライフサイクル全体で自然の「恩恵」を受けており、また同時に「影響」を与えています。

企業と生物多様性の関係性マップ 企業と生物多様性の関係性マップ

これらによる「生物多様性」への環境負荷を少しでも低減すること、そして事業を行う中で周辺生態系を害さないことが、取り組みの重点ポイントとなります。
以下がその他の主な取り組み内容も含めて、日野自動車が注力するポイントをまとめた図です。

日野自動車が今後注力していくポイント

取り組み事例

◆ 各事業所周辺の動植物調査

各事業所周辺の生態系を把握するため、事業所内外の緑地、周辺河川などを中心に動植物の生息状況を調査しました。結果、「ニホンスッポン」、「トラツグミ」など、レッドリストに掲載される希少種も数多く確認されております。
今後はこの豊かな自然との「共生」を目指し、各種取り組みを推進するのと並行し、今後も定期的に動植物調査を継続していきます。

◆ 日野台の杜

日野自動車本社内に、1970年の本社社屋完成を機に構築された「日野台の杜」(約6,000m2)があります。日野台の杜では、会社創業時に植栽され、会社とともに年輪を増していったヒマラヤ杉13本をはじめ、さまざまな自生した草木が「自然な自然さ」と「意図された逞しい自然」と「湧水」を組み合わせています。また、杜には、セミやバッタ、アメンボなどの昆虫類や白サギや小鳥が群れ集まり、武蔵野の自然をつくっています。

日野自動車では、今後も、この自然を大切に維持・管理していきます。

◆ 古河工場 周辺河川における生態系調査イベント

古河工場では周辺河川に直結している工場内調整池において、水生生物の学習イベントを開催いたしました。
このイベントには工場近隣の小学生やその保護者の方々もご参加いただいております。

結果、地域在来の多くの水生生物が確認され、改めて豊かな生態系に囲まれていることが共有されました。

今後、事業活動を続けていく中で、「周辺生態系への配慮を忘れてはならない」ことを再認識する場となりました。

「特集 : 自然との「共生」を目指して」はこちら

◆ ヤギによる除草

古河工場では、除草作業や除草による廃棄物処理の負担軽減および原価低減に繋げるべく、「ヤギを活用した除草」を行なっております。

ヤギのように比較的体が大きい動物の飼育は誰も経験したことがなく、不安のなかスタートしましたが、想像以上に飼育しやすい動物でした。

またヤギの癒し効果により社員の心を和ませることもできるので、今後もヤギによる除草作業を継続実施予定です。