2024年1月号

危険 予知 トレーニングで
事故ゼロへ!

降雪後の住宅街での事故編

事故を未然に防ぐために、予測される危険や危険を避けるための運転について考えてみましょう。

質問

トラックを運転中、どのような危険があり、どういった運転をする必要がありますか?

夜間の直進道路走行

交通状況

  • ■小型トラックで片側一車線の住宅街の道路を走行しています。
  • ■前日に降った雪が路肩や歩道には残っていますが、道路の雪は溶けていて路面は乾いているように見えます。
  • ■反対車線には対向車が見え、歩道には出勤や通学の人たち、自転車もいます。
回答

このような危険が!

このような危険が!

道路の凍結によるスリップ

・路面に残っていた雪や乾いているように見える凍結路でスリップして、前車や対向車と衝突する危険がある。

・対向車がスリップして自車線の方にはみ出してくる危険がある。

・ハンドル操作ができず、歩道の方に滑っていき歩行者やガードレールへの衝突、路肩の側溝に脱輪したりする危険がある。

このような運転を!

降雪後の道路は一見乾いているようでも凍結している場合があり、積雪路に比べて制動距離が大幅に伸びるため、車間距離を十分に取る

対向車が車線をはみ出す可能性を考え、速度を落とし、センターラインに寄らないようにする

降雪後は、日陰や橋、高架道路の残雪・凍結に注意する

ワンポイントアドバイス

積雪・凍結路では、溝深さが50%以上残っている適切な冬用タイヤを装着するとともに、チェーンの携行・早めの装着を心掛けてください。

協力:公益財団法人 交通事故総合分析センター