Uniting our souls!! 「結束」

2014-2015年シーズン

トップイースト vs 横河電機 横河武蔵野Atlastars

2014年09月20日(土)17:00 横河電機グランド(東京)

  • 日野自動車 RED DOLPHINS
    日野自動車 RED DOLPHINS
  • 横河武蔵野Atlastars
    横河電機 横河武蔵野Atlastars

:

3 トライ数0 ゴール数0 ペナルティゴール数1 ドロップゴール数0
前半
10 トライ数1 ゴール数1 ペナルティゴール数1 ドロップゴール数0
20 トライ数3 ゴール数1 ペナルティゴール数1 ドロップゴール数0
後半
0 トライ数0 ゴール数0 ペナルティゴール数0 ドロップゴール数0
RED DOLPHINS出場選手横河武蔵野Atlastars
茂手木 亮1 PR高橋 悠太
廣川 三鶴2 HO糠盛 俊介
村上 玲央3 PR川嶋 雄亮
大窪 遥4 LO栗林 宜正
205 LO延 権祐
藤田 哲啓6 FL趙 顕徳
177 LF安藤 達也
538 No.8清登 明
田川 明洋9 SH那須 光
6610 SO長尾 健太郎
小澤 和人11 WTB西 真
6212 CTB菊地 悠介
苫谷 直樹13 CTB田沼 崇
2914 WTB笠原 誠
松井 佑太15 FB佐藤 慎之介
16 秋谷 喜美男
17 植村 健太郎
18 廣瀬 賢一
19 土屋 眞 ⇔ 7(50分)
20 橋爪 友宏
21 久高 慎介
22 BRETT GILLESPI
23 篠田 正悟 ⇔ 14(45分)
リザーブ 16 高田 和輝
17 伊東 正樹
18 須藤 涼太
19 吉住 仁志
20 明本 大樹
21 宣原 甲太
22 高島 大地
23 坂野 歩
得点選手トライ (T/5点)村上 玲央 x1 アニセ サムエラ x1 松井 佑太 x1
ゴール (G/2点)Will Tupou x1
ペナルティゴール (PG/3点)Will Tupou x2
ドロップゴール (DG/3点) 

『修正すべき点を修正し、強みを生かした見事な勝利』

シーズン開幕緒戦、ホームでのくやしい敗戦の後は、アウェイでのうれしい勝利となった。対戦相手は昨シーズンリーグ戦2位。日野自動車レッドドルフィンズにとっては10対14と惜敗した横河武蔵野アトラスターズだ。過去トップリーグにも参加した実績もある古豪だけに、簡単に勝てる相手ではない――。
 横河のキックオフから始まった前半開始早々、ボールを展開しながら日野陣に攻め入る横河のバックスに対して、日野が思わずレイトタックルの反則。日野ゴール前での相手ボールスクラムというピンチを迎える。スクラムからのサイドアタックをなんとか凌ぐも、相手の連続攻撃にたまらず今度はオフサイドの反則。そこで自慢のスクラムを選択する横河は、ラックの連続攻撃を仕掛けて最後は右WTB14番にパスをして右隅にトライ。ゴールも決まって0対7とされる。前半まだ8分のことだった。
 その後も自陣での攻防がしばらく続き、日野にとっては防戦一方の展開。そして25分にはマイボールスクラムでコラプシングの反則。ペナルティゴールを決められ、0対10と引き離されることになってしまう。
 この日、選手たちの顔写真の張られたウチワなどの応援グッズを持参した日野応援団。試合前には応援のコールの練習までして意気込んでいたが、さすがにこの展開には意気消沈気味だ。
 その後しばらくはお互いに大きな得点チャンスもなく試合は続くが、日野がその持てる力を発揮しはじめるのは35分過ぎだった。
 相手陣でのマイボールラインアウトのサインプレーから、SOのウィル・トゥポウが抜け出し大きくゲイン、相手ゴール前に迫る。その後はノックオンから得点チャンスを失うも、攻撃は相手陣22m内で続く。一度はSOが相手インゴールへ蹴り込んだボールを、走り込んだWTBが押さえようとするも残念ながら届かず。応援席からは大きなため息が漏れる。
 しかし、相手を自陣に釘づけにした日野は、前半終了間際、慌てた相手のノットリリースザボールの反則を誘う。そして冷静にPGを選択、確実に決めて3対10として前半を終えた。
 ハーフタイム。細谷直監督が選手たちに伝える。
「キープザボール。ボールを持ち続けること。フォワードがピック&ゴーで攻め続けることが、相手にボディブローのように効いてきている。ラインアウトは完全に勝っているし、スクラムも対応ができるはず」
 実際、身長199cmのLO、アニセ・サムエラを軸に組み立てるラインアウトは好調。特に相手への大きなプレッシャーを与え続け、相手ボールのラインアウトを乱していた。
 そして後半。マイボールのキックオフから相手陣に攻め入った日野は、相手からまたしてもノットリリースザボールの反則を誘発。その後キックから大きく敵陣奥深くに入り、得意のラインアウト。そして3分。日野の執拗な攻めに相手はまたしても反則を犯し、それをペナルティゴールから得点、6対10と追い上げた。
 追い上げムードに勢いに乗る応援席。「押せ押せ、日野!」応援のコールが自然とわき上がる。そしてその応援の後押しもあってか、後半9分には待望のトライが生まれた。
 相手の連続ペナルティから敵陣深くに入り、ラインアウトからラックの連続攻撃、最後は一瞬ファンブルしたボールを3番村上玲央がきっちり抑えてのトライだった。ゴールは決まらずも、11対10とここで逆転。
 その後も20分にフォワードの連続攻撃から、素早い展開で右側に完全に人を余らせてのトライで16対10。そしてさらに終了間際、相手のペナルティからゴールを狙わずタッチキックからラインアウトを選択。最後はラインアウトの功労者、5番のサムエラがきっちりトライを取り切り、ゴールも決めて23対10という勝利となった。
 前半は劣勢。しかし修正すべき点を修正し、特に後半自分たちの強みを生かしての勝利である。
 試合直後、歓喜する選手たちを前に細谷監督は言った。
「君たちのこれまでの積み上げがこの勝利を生んだ。次は三菱にチャレンジ。釜石に敗れたぶんを取り返そう。君たちにはそれだけの力がある!」
 このうれしい勝利の経験を活かし、次戦は昨シーズン1位、元ウェールズ代表シェーン・ウィリアムズ擁する強敵・三菱重工相模原ダイナボア―ズに全力で挑む! 



【コメント】
細谷直監督 
 前半は相手の勢いにやられた感じ。緊張もあったかもしれません。でもフォワードが接点で勝負できていたので、その点で闘おうとしました。来週に向けてはデイフェンスをさらにブラッシュアップして挑みたいです。

廣川三鶴主将 
 前半はダメでせいぜい50点のできでした。後半は自分たちのやるべきことができてなんとか70から80点。自分たちの形はできてきているので、次は最低でも今日の後半以上のできにできるようにがんばります。


Text by李スンイル
1961年生まれ。ノンフィクションライター。現在、関東ラグビーフットボール協会公認レフリーも務め、ラグビーマガジン誌掲載のルール解説コラム「WITH A WHSTLE」は連載100回を超える。著書に、『もう一人の力道山』(小学館)、『青き闘球部 東京朝鮮高校ラグビー部の目指すノーサイド』(ポット出版)など。

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