人の道
introduction

これまでも、これからも。
日野の想いは一本道。
お客様と共に、どこまでも。

日野自動車の“らしさ”を語る上で欠かせない「相手を想う力」。その相手とは、お客様であり、社員であり、社会そのものだったりする。しかし、その力の根源はどこから湧いてきたものなのか。なぜ日野自動車にはそのような力が宿っているのか。日野自動車に脈々と受け継がれるDNAを、長年勤めてきた2人の専務からひもといていきます。

取締役写真

取締役・専務役員遠藤 真

1977年の入社以来、エンジン一筋に開発および実験を主導してきた。現在は、取締役・専務役員として会社経営を担うだけでなく、日野自動車の開発機能(パワートレーン企画部/エンジン設計部/ドライブトレーン設計部/HV開発部/電子制御部/パワートレーン実験部/技術研究所/材料開発部/BR次世代商用車開発室)を束ねている。

専務役員 海外営業機能担当 久田 一郎

1982年に入社後、調達部門に配属。その後、国内営業、経営企画を経て中国のグループ企業の責任者として従事。現在は、専務役員として経営をフォローする傍ら、海外営業機能担当として活躍している。

町工場がそのまま大きくなった。
そんな人情味が、
日野の根底を支えてきた。

2007年、海外での販売台数が国内販売台数を上回ったことを機に、海外展開が加速した日野自動車。しかし、精神的な一体感はまるで薄まらず、ビジネスライクな関係にもならなかった。これこそが日野自動車のDNA。今や国との連携も行うまでに企業は成長を遂げているが、「相手に寄り添う姿勢」は変わらない。町工場がそのまま大きくなったような社員との距離感。そしてお客様と対等であろうとする姿勢。それら、昔から受け継がれてきた“日野らしさ”が、今の日野自動車の根底になっている。

遠藤

これだけの規模で役員同士が直接コミュニケーションを取れる会社は珍しいのではないでしょうか。つい最近も、中国の製造会社に勤める専務から直接仕事相談が舞い込んできました。今や世界中に製品を供給する企業へと成長しましたが、芯にはアナログ的な人情味が残っていると感じます。

久田

遠藤さんもご存じかと思いますが、以前、お客様先で火事があったとき、担当営業が作業着とスコップを持って手伝いに行ったという話があります。社内でも語り草になっていますが、そういった熱い先輩の背中を追っていくうちに、自然と後輩にも受け継がれた。その結果、屈強なDNAとして刻まれたのだと思います。

今、日野自動車が
掲げている言葉。
『トータルサポート』に
想いが引き継がれた。

日野自動車に昔からあった人情味。その特長が今、『トータルサポート』という言葉に内包されている。商用車とはビジネスの道具。故障すれば運送業務を行えず、メンテナンスに時間を掛ければその分、お客様の売上が下がってしまう。だからこそ、困ったときに駆け付けるだけでなく困る前からサポートする。社内のグローバル化が進む中、そういった想いを海外にも着実に浸透させるべく、新しいスローガンとして生まれ変わったのだ。

久田

たとえば、「省エネ運転講習会」もトータルサポートの一つです。燃料を抑えて運転するテクニックを教える講習会なのですが、これは大変好評いただいています。運送会社のトラックは、1台で年間15〜20万kmも走行していますから、燃料費を10%減らせるのは大きい。そんな売上貢献を果たすべく、日野の販売会社ではドライバー向けに無料講習会を開催しているのです。

遠藤

しかし、トータルサポートとは、ただ単純にサービス力を強化することではありません。技術者目線で言えば、そういったサービスを叶えるために技術も磨かれていくと考えています。たとえばバスの安全性について。居眠り等の事故が報道されていますが、技術でカバーできないかという声も出てきました。その期待に応えようとする気持ちが、技術に宿る。自動運転かもしれませんし、まったく違う技術が生まれるかもしれない。トータルサポートの概念が、サービスという領域を超え、会社の技術力をも支えているということです。

これからも失敗を
経験しながら学んでいく。
そして、技術とサービスに
昇華させていく。

「トータルサポート」という理念を胸に、これからも海外展開を進めていく日野自動車。そこには理念をカタチにしてゆける“人材”が不可欠になってくる。事務職も営業職もエンジニア職も。全ての職種で国際化を果たしていかなければならない。しかし、会社のスタンスが変わるわけではない。お客様のビジネスを支え続けていくこと。そして、車を使えないという事態を最小限にしていくこと。その想いを真ん中に、これからも日野自動車は前進していく。

久田

さらなるグローバル化へ向けて、精神面での強化も大変重要です。私が思うに、人間は失敗からしか学んでいかないものだと思います。おそらく、皆さんもたくさんの失敗を経験していくはずです。ですが、懸命に取り組んだうえでの失敗は、ものすごく貴重な経験となる。だから、これから日野で働く皆さんには「失敗した。こんなはずじゃなかった」と思わないでほしい。失敗するのは当たり前。失敗したときにそこから何を学ぶかを大切にする人間ほど成長できる。日野自動車に必要なのは、そういった地道な成長を続けられる人材であり、これからも失敗から学べる人が会社を支え、世界の日野へと導いていくのだと思います。

遠藤

会社だけでなく人も国際化していく必要があります。今は現地へ行くと通訳がつく。これじゃあガチンコ勝負の土俵にも上がれません。技術者もグローバル化しないと勝ち残っていけない時代になりましたので、日野に入社してくるエンジニアには、そういった視野を持ってほしいと考えています。具体的には、起こってから何かをするのではなく起こる前にサポートできるようになっていること。たとえば、遠隔でモニターし、部品劣化箇所をリアルタイムで教えてあげる。そうすると、あらかじめ予防整備ができる。そんな技術を世界へと広めていくために、これから入社してくる皆さんの手をお借りしたいと思っています。

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