物流道
introduction

世界中のお客様の
ニーズに応える。
グローバル生産体制の構築。

私たちは、「人、そして物の移動を支え、豊かで住みよい世界と未来に貢献する」という使命のもと、世界を舞台に様々な挑戦を続けています。商用車の特徴は「少量多品種」であり、お客様のニーズは業種業態や地域の特性により多様な広がりを持っています。その中で日野を選んでいただくためには、お客様の必要とする商品を高い付加価値と共に迅速に提供しなければなりません。しかし、従来のものづくりの仕組みには矛盾がありました。それが、“お客様のニーズに応えようとすればするほど時間が必要となる”という点。これを解決するための一つの手段。それが古河工場だったのです。ここでは、そんな国内最新鋭の古河工場の特長と、世の中の物流に対する影響についてご紹介します。

世界中のお客様の
ニーズに応えるための
「KD生産」の進化

KD(ノックダウン)生産とは
ノックダウン(Knock Down)には、「分解して組み立てること」の意味がある。そこから派生して、部品を輸出して現地で組み立てる生産方式のことを「ノックダウン(KD)生産」と呼ぶようになった。

2007年、海外の車両販売台数が国内を上回り、軸足が海外へと移行していく中、生産体制の抜本的な改革が必要となってきた。当時の日野のKD生産の仕組みは、ほとんどのユニット(エンジン、トランスミッション他)を日本で完成(アッセンブリー)状態にして海外工場に送っていたため、納車までに数ヶ月を要していた。また、現地では最終車両組立工程だけ担当するという国が多く、一度決めた車の仕様を柔軟に変更することができなかったのである。

お客様のニーズに応えようとすればするほど時間が必要となる。この事態を解決するためには、お客様の近くで車の仕様を変化できるようになることが必要だった。

しかし、具体的に実行するには生産ラインの変更だけでなく、車の大幅な設計変更も必要となるが、それを叶える生産技術や生産ラインも日野にはなかった。

そこで解決策として導かれたのが、部品を「コア部品」と「周辺部品」に分けるという考え方。コア部品は各ユニットの本体部分を構成する難易度の高い部品。そして、周辺部品は車の仕様(種類)に影響を受ける部品と定義しなおし、この周辺部品だけで車両仕様の変化に対応させようと考えたのだ。

この考え方により、車両ごとに変わる周辺部品を現地調達できるようになり、お客様のより近くで車の仕様を変化させる可能性が見えてきた。そして遂に、日野のKD生産は大きく進化し、そのフロントランナーでもある古河工場が革新的な生産技術と共に誕生したのだ。

世界中のどんな場所でも
物流を止めてはならない。

忘れてはいけないのは、私たちはメーカーとして車を作って販売するだけでなく、どうしたら世界中の人たちの物流を支えられるかを真剣に考えなければならないという点。そして、生産工場はその一端を大きく担う存在だった。

日野自動車のトラックやバスは、日本では考えられないような過酷な条件の中でも、世界中の人のために走り続けている。だからこそ壊れて止まることだけは決して許されない。日野のトラックの性能が、物流の可能性そのものを背負っているのだ。

古河工場のこだわり
古河工場は関東平野特有の広く平らな土地が活かされている。工場内に段差がなく、また、まるで京都の様に区画され、子午線に対し平行で規則正しく全ての建屋が配置されている。また、建物の面が東西南北の方角がぴたりと合っているのもこだわりの一つ。そして各工場建物は車作りと同様に基本仕様と周辺仕様に分けて考えられている。たとえば基本仕様の部分では柱間隔が基本20m、梁高が基本7mと統一し、将来どんな工程と入れ替わっても対応できる仕様になっている。また、周辺仕様の面では、生産ラインに合わせて空調や照明を変え、快適な作業環境が整えられた。

革新的な生産技術と
生産ラインの誕生

古河工場には革新的な生産技術と生産ラインが導入された。車両組立ラインでは、これまで分散していた3本のラインを1本にまとめ、長さ5m~11mのトラックが混流できるラインを作り、生産性を大幅に向上した。また、トラックの骨格であるフレームも従来はプレス機によるロット生産が行われていたが、生産の順番通りに作れる成形装置を新たに開発したことで、中間在庫品をなくすことが可能になった。その他、高品質な溶接装置や環境に優しい塗装設備。そして、ロボットを多数配備した汎用ラインなど。古河工場には多くの最新設備が導入されている。また、海外への基幹部品の生産~梱包~出荷の流れも抜本的に見直され、リードタイムの短縮も実現された。お客様に優しく、環境にも優しい。そんな古河工場がもたらす物流への影響も、革新的なものになっていくはずだ。

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